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さがみはら中央区 社会

公開日:2022.12.08

サポセンが記念講演会
「縁の下」で20年

  • 壇上で話す伊藤さん(左)と柴田さん

 公設民営施設「さがみはら市民活動サポートセンター」の設立20周年、および市民ファンド「ゆめの芽」の12周年を記念した公開市民講演会が11月23日、けやき会館(富士見)で行われた。市民活動に係るおよそ100人の来場があり、「市民の力」の可能性を語る講師の話に熱心に耳を傾けるなど、充実した時間を過ごしていた。

支援の「場」

 一般的に市民ボランティアの存在は1995年にあった阪神淡路大震災の被災地支援で注目を集めるようになったと言われている。98年には市民活動の発展を目的にNPO法が施行され、団体に法人格が付与されるようになった。2000年代に入ると、全国でその活動を支援する「場」である市民活動サポートセンター(サポセン)が設立されるようになり相模原市内でもその気運が高まるようになった。

 「2002年の10月に設立し、おかげ様で20周年を迎えることができました。これからはもっと若い世代に利用してもらいたい」。講演会の冒頭、主催者を代表しNPO法人さがみはら市民会議の西本敬代表理事はあいさつした。一方、NPO法人市民ファンドゆめの芽の長谷川太一代表理事は今後について「縁の下の力持ちとして、若い仲間を募ってさらに発展させていきたい」と展望を話した。

 相模原のサポセンは、けやき会館の3階にあり、市民団体に場所、学習機会、情報などの提供をしつつ相談にのるなどしている。ゆめの芽は企業などから寄付金を募り、条件を満たした団体に選考の上、活動資金を提供している。

伊藤さんがトーク

 当日は周年記念として元報道番組のキャスターの伊藤聡子さんを招いての講演会が行われた。伊藤さんは現在情報番組にコメンテーターとして出演する一方、地方創生や企業経営などをテーマに講演活動を展開している。今回は「市民の力でまちを変える」をテーマにおよそ1時間、丁寧なトークで来場者の関心を引きつけた。

 講演後にはゆめの芽の前代表理事である柴田正隆さんとトークセッションが用意された。柴田さんは伊藤さんが講演で紹介した石川県で展開されているCCRC(高齢者が健康な状態で入居する生活共同体)が大学と連携している点に触れ、「相模原市も近隣を含め9つの大学がある。ぜひ相模原でも」と期待した。

 講演を聞いた市民は「さすが伊藤さんは話し方がうまく、とても聞きやすかった。知らないことばかりで勉強になる時間だった」と喜んでいた。

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