さがみはら中央区 政治
公開日:2023.03.23
市長選へ 5人が主張展開
立候補予定者による討論
任期満了に伴い4月9日に投開票される相模原市長選に先立ち3月15日、あじさい会館で立候補予定者5人による公開討論会が開かれ、市政課題について意見をぶつけ合った。
(公社)相模原青年会議所が主催した。パネリストとして新人で大学教授の野元弘幸氏(61)、現職の本村賢太郎氏(52)、新人で元相模原市議会議員の沼倉孝太氏(75)、新人で看護師の武嶋俊子氏(50)、新人で政治団体役員の建部由美子氏(75)=表明順=が登壇。会場で100人弱が主張に耳を傾けた。
3テーマで
討論会では、「子育て・教育」「土地利用・再開発・都市構想」「シティプロモーション・魅力あるまちづくり」の3つのテーマに沿って各登壇者が順番に意見を述べた。最後に政策のまとめを発表した。
野元氏は公共施設の統廃合やリニアを核とした再開発を見直し、子育てと教育のまちづくり、福祉・医療の充実を図る考えを主張。全ての人が安心して豊かに暮らすことのできる社会と市民参加型民主主義の実現を訴えた。また「少子化対策は最重要課題」と述べた。
本村氏は行財政構造改革を進める中で、子育て・教育、まちづくりに重点を置いた政策を行っていることなどを説明し、「都市と自然のベストミックスを訴えながら市民の皆さまと協働し、次世代へ魅力ある相模原、希望の襷をつないでまいりたい」と述べた。
沼倉氏はまちづくりに対する思いを強調。相模総合補給廠一部返還地を活用した小田急多摩線の延伸を実現し、周辺地域の活性化を図り、財源を確保する考えを述べた。「少子化、人口減少社会の中を勝ち抜いて、次の世代に向けたまちづくりを」と訴えた。
武嶋氏は「子育ては社会が責任を持って行うべき」とし、小中学校の給食費や18歳までの医療費無償化などを訴えた。大型開発は「地域住民との意見交換を繰り返し明確な合意形成をする必要がある」と問題提起。リニアを含め橋本駅周辺整備は見直す考えを示した。
建部氏は民間保育所の増設、保育士の確保と処遇の改善、公立学童保育の拡充など子育て環境の充実を主張。大型開発計画は見直す考えを示した。「平和で豊かな相模原の実現するため、皆さんと一緒に改善のために力を尽くしてまいりたい」と述べた。
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