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さがみはら中央区 政治

公開日:2023.03.23

統一地方選
一票は「ブキ」学生が動画
若者に投票呼びかけ

  • 選挙啓発動画の女性が剣を振りかざすシーン。投票する権利の“権”と“剣”をかけて、社会を変えるブキになると訴えている。市の公式ユーチューブチャンネルでも見ることができる

  • 取材に応じた西嶋さんとパソコンの画面からアップくんのポーズをとる加藤さん

 相模原の大学生が4月9日に行われる統一地方選への投票を呼びかける動画を制作した。担当したのは学生団体「さがまち学生クラブ」の4人。相模原市選挙管理委員会(選管)からの依頼を受け、若年層の投票率アップを目指し作られた。動画はユーチューブで見られるほか、街中のビジョンでも放映されている。学生は「一票には意味がある」と投票を呼びかける。

市内で放映中

 選挙啓発動画を制作した「さがまち学生クラブ」は、さがまちコンソーシアム(行政、大学などによる団体)の加盟大学の大学生と相模原市・町田市在住の大学生から成る。今回の動画制作プロジェクトは昨年秋にスタート。メンバーは水野海依さん(女子美術大学3年)、加藤舞衣さん(聖徳大学3年)、稲葉真実さん(和光大学3年)、西嶋すばるさん(桜美林大学1年)の4人で、行政とやりとりの上、およそ4カ月かけ30秒(および15秒)のPR動画を作った。現在、市内の公共施設、商業施設、バスの車内などで放映されている。

20代は25%

 制作の背景にあるのは若者の投票率の低さだ。2019年の統一地方選における市内20代の投票率は25・75%で、全体48・91%の「半分程度」。そこで選管は今回、若い世代への選挙実施の周知を強化するため、若者に身近な動画を使ったアプローチを初めて試みることとした。

 「普段から絵を描く中で動画に興味があった。絵コンテを作ることなどに挑戦してみたかった」(水野さん)、「過去の選挙で投票所の手伝いをしたことがありその時、投票にくる若者が少ないことに驚いた。若者へ投票を呼び掛けたいと思った」(加藤さん)、「高校時代に放送部で動画作りをしていたので興味があった」(西嶋さん)。動画制作に携わった3人は、町田市内で3月14日に実施した本紙インタビューでそれぞれ動機を話した(稲葉さんは欠席)。

剣でインパクト

 メンバーはラフ案、絵コンテをつくり選管と都度、内容確認の上、制作を進めた。短い放映時間の中で目をとめてもらえるよう、インパクトを出すことに注力し、「剣」を用いそれを女性が振りかざす案を採用した。モデルやカメラマンは先輩ら学生の「縁のある人」に頼み、撮影は市役所の会議室でまる1日かけ行われた。できあがりを見たメンバーは「達成感があった。SNSで拡散してほしい」「想像の3倍以上の出来。多くの方に見ていただきたい」と感想を話した。

「権利使って」

 なお3人ともこれまでも投票へは足を運んでいるそうで、西嶋さんは「自分が持っている権利なので使った方が良い」、加藤さんは「学生も行く義務がある」、水野さんは「誰かに投票したいからというのではなく、しない理由はないから投票へいく」などとそれぞれ考えを述べた。一方、若年層の投票率の低さについては、まわりの意見として「政治は難しい、硬い」「一票でも変わらない」などとよく聞くそう。それに対し西嶋さんは「相模原市でも一票差で勝敗がわかれた例もある。一票には意味があることをわかってほしい」と訴えた。

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