田名小
横断幕が完成
150周年記念に制作

デザインを考案した運営委員会の児童と江成さん（左）＝3月23日

　田名小学校（田名）は２０２４年に創立１５０周年を迎えるにあたり、児童が主体となって横断幕を制作した。

児童がデザイン

　横断幕の制作に携わったのは、５・６年生の有志８人により構成される「１５０周年運営委員会」。キーワードを全校で募集し、多くの児童から意見が寄せられた「田名っ子魂」「未来」といった言葉を採用してスローガン「歴代の田名っ子の思い　未来へつないでいこう！〜田名っ子魂〜」を考案した。マスコットキャラクターの「おはっぴー」や市の花あじさいなどを取り入れた横断幕のデザインも、同委員会のメンバーで話し合って決定した。

　同委員会に所属する児童らは完成した横断幕を前に、「想像以上に大きくていい感じ」「伝えたい言葉が一目でわかる」などと感想を話した。５年生の男児は「今の５・６年生は１５０周年を迎える時には田名小にいないけれど、『田名っ子魂』を受け継いでほしい」と思いを語り、「地域の人にも田名小の魅力を知ってもらい、お祝いの気持ちを分かち合いたい」と期待を込めた。小泉勇校長（取材日の３月23日時点）は「子どもたちの思いが詰まったとてもいいものになった」と喜んだ。

　横断幕は３月19日に完成し、20日に行われた卒業式で初めて披露された。全６枚を校庭や近隣の歩道橋、学校の周囲などに掲示し、地域住民らに向け節目を周知する。

実行委が本格稼働

　１８７４年に開校した同校は、１５０周年記念事業を実施するための実行委員会を昨年８月に発足した。ＰＴＡ役員や歴代会長、教職員、自治会長らが名を連ね、委員長には第45代ＰＴＡ会長の木下雅之さんが就任。今年２月に２回目の会合を開き、来年11月の開催を予定している式典に向け、本格的なスタートを切った。ＰＴＡ会長を務める江成侑一さんは「１５０周年まであと２年。限られた時間の中、頑張って取り組んでいきたい」と意気込んだ。