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さがみはら中央区 文化

公開日:2023.06.08

淵野辺
黒板アート店内彩る
弥栄高美術部が制作

  • 西門の「呼ぶ赤い手、青い手」などを描いた黒板アートの一部

  • 制作に参加した美術部のメンバー

 淵野辺にある飲食店「カトルセ」の店内に大きな黒板アートが飾られ、訪れる人々の目を楽しませている。

「地元の力で」

 黒板アートを描いたのは、相模原弥栄高校美術部の有志7人。今年4月にオープンした同店を営む相模原市出身の三村航也さんが「地元の力を借りて、お店の雰囲気を明るくしたい」と考え、同校に相談をもちかけた。担当の教諭から話を聞いた3年の室本美結さん、星野莉子さん、二宮正教さん、松原綾子さん、原愛海さん、茂木杏果さん、川又和希さんが手を挙げ、実現に至った。二宮さんは参加の理由について「普段の部活動は主に個人での制作。商売に携わるのは面白そうだし、いい経験になると思った」と振り返る。

 7人はデザインについてアイデアを出し合い、テーマを「祭り」と定めて担当を割り振った上で同店を訪問。三村さんの「『呼ぶ赤い手、青い手』(西門商店街にある岡本太郎によるオブジェ)を取り入れてほしい」といった要望も聞き入れ、制作にとりかかった。約半日で完成した作品には「相模の大凧」や「上溝夏祭り」、ヨーロッパ各国の祭りをイメージした風景、色とりどりの花などが描かれ、店内を華やかに彩っている。原さんは「お店で出しているのが西洋料理なので、ヨーロッパのモチーフを採用した。料理との相性や、店外からの見え方も意識して描いた」と説明する。室本さんは「まだまだ描き続けたかった。チョークは初めて使う画材だったので、もっと勉強したいと刺激にもなった」と感想を話した。

 三村さんは「想像を超えるクオリティー。地元の高校生が描いてくれたことに大きな価値がある」と感謝を述べ、「才能ある子たちの作品を発表できる場がもっと増えてほしい」と期待した。

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