さがみはら中央区 社会
公開日:2023.08.24
暑さでたまご小さく
影響は「去年よりひどい」
厳しい暑さが続く中、養鶏業では、鶏が暑さで餌を食べなくなり、卵のサイズが小さくなるなどの影響が出ており、養鶏業者は対策に追われている。「暑さで辛いのはニワトリも」と話すのは、田名にある「小川和男養鶏場」の小川太朗さん。
鶏は汗をかく汗腺がなく、暑さに弱い。そのため、気温が高いと食欲がなくなり、餌を食べる量が減るという。すると摂取する水と餌のバランスが崩れ、産む卵が小さくなったり、卵がさらっとするなどの影響が出る。
同養鶏場では、卵をサイズごとに分けて販売しているが、今は大きいサイズの卵が少ないため、直売所でも早い時間に売り切れる。「本来、冬が最も過ごしやすい鶏にとって、夏は厳しい環境。ただ今年は、暑かった去年よりさらにひどい気がする」。同養鶏場ではファンを回すなど対策をとっているが、今後を見据えて鶏舎の建て替えも検討している。
飼料高騰も続く
ウクライナ情勢や円安の影響による飼料の高騰も続いている。「ほとんど倍近くなっている」といい、同養鶏場でも値上げに踏み切った。加えて昨冬の鳥インフルエンザの影響もあり、全体的に卵の価格は高止まりが続いている。
一方、「同じくらいの値段なら、新鮮なおいしい卵を」という消費者も増えているという。同養鶏場には、新鮮な卵を求めて県外から訪れる人も。「大きさが小さくなっても、味は変わらない」。問い合わせは、小川和男養鶏場(田名7460)【電話】 042・762・2915。
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