真っ暗な対岸の会場(手前)を照らすほどの光を放った磯谷煙火店による打ち上げ。中央に見えるのは月、左手に見えるのは高田橋
50回の花火大会
相模原納涼花火大会が8月26日、相模川高田橋上流(中央区水郷田名)を会場に5万人(主催者発表)を集め開催された=写真。
1971年に始まり今年で記念の50回大会を迎えた。主催の実行委員会は節目の回を盛り上げるため、今回初めて愛知県で130年の歴史をもつ「磯谷煙火店」をゲストとして招いた。
「日本一」招聘
「日本一の花火。ぜひ相模原の人に観てもらいたい」。この日のために久野新一実行委員長は4年前から同店に通い、その思いを伝えたという。「最初はほとんど話を聞いてもらえなかった」。同店の花火は、音楽と同期した「一大エンターテイメントショー」であり、「大曲の花火」で知られる全国花火競技大会(秋田県)で数々の実績を持つ。記念の大会を特別なものにするため、久野さんは招聘に全力だった。
何度か会ってもらううちに先方は「前向き」になってくれた。昨年会った際の「しつこいな」は、「わかった。やるよ」という承諾の返事だったそう。
三栗山で打ち上げ
実施の目途がたったが、課題があった。同店の花火は横に並んで展開するため、高田橋上流の河川敷では、その距離が足りなかった。そこで浮かんだ案が、対岸にある三栗山スポーツ広場(緑区小倉)での打ち上げだ。300メートルの距離が取れるこのグラウンドなら、できる見込みがたった。今年春、実際に同店担当者がグラウンドを視察に訪れ、確認。7月、実行委員会が草木を刈り、整備。あとは当日を待つのみとなった。
30分の「ショー」
午後になると土砂降りがあり、打ち上げ直前も雷が光り、「怪しい雲」が上空を漂っていた。比較的雨に見舞われることも少なくない大会で、今回も不安がよぎった人は多くいたようだが、その後の天気は安定した。地元の花火師による第一部のあと、事前には「サプライズ」とされていた第二部、磯谷煙火店の出番。来場者はいつもと違う方角をむく。アナウンスを挟まず30分間、相模原出身のバンド「アレキサンドロス」などの楽曲にあわせ、一体感あるショーが繰り広げられた。フィナーレの第3部は地元と磯谷煙火店の「共演」で、大会全体では合計1万発以上が打ち上げられた。
課題多数
実行委員会は今回、「ゆったり楽しんでもらおう」と有料席を用意。8000席ほどが販売され、その鑑賞環境は、軒並み好評だったそう。一方でゴミ置き場、駐車場の交通誘導、トイレの数、音量などについての意見が多数寄せられた。「一つひとつ解決していきたい」と実行委員会は次回にむけて改善を図っていく考えだ。
意見を募集
タウンニュースは第50回相模原納涼花火大会の感想を読者から募集します。応募いただいた方の中から抽選で30名に大会特製Tシャツ(サイズは選べません)とレジャーシートをセットでプレゼントします。
応募はハガキ、またはメールで受け付けます。ハガキの方は【1】住所、【2】氏名、【3】年齢、【4】花火大会の感想、または実行委員会へ伝えたいことを明記の上、〒252-0239相模原市中央区中央2の6の4タウンニュース「花火」係へ。メールの方は件名を「花火」とし、【1】【2】【3】【4】を明記の上、present04@townnews.co.jpへ。締め切りは9月14日(木)。当選者の発表は発送をもって。【4】については実行委員会と共有いたします。