さがみはら中央区 スポーツ
公開日:2025.07.03
審判員にとっても花形
小林昭裕さん(相原高校卒 71歳)
県立相原高校の球児としてグラウンドで白球を追った小林昭裕さん。時を経て社会人になり、違う立場で球場に立った。球児たちのプレーをジャッジする審判員として18年間活躍した。
相模原市役所の軟式野球部に所属していたころ、野球協会からの要請を受け、地元相模原球場で審判員デビュー。42歳だった。以降さまざまな舞台で審判を務め、神奈川県大会決勝の舞台でもジャッジを振るった。
中でも印象に残っているのは2007年夏の県大会準決勝。東海大相模高校の菅野智之選手が見せた「振り逃げスリーラン」という珍しいプレーだという。レフト線審を務めていた小林さんは、3塁側の東海大相模アルプス席から大歓声が響き渡る中、ジャッジを見守った。「緊張感のある状況だった」と振り返る。
高校野球は審判員にとっても晴れの舞台だという。選手だけでなく審判員もこの日に向け正確な判定ができるよう研鑚を積む。あらゆる状況を想定しながら一瞬のプレーに的確な判断を下す大事な役割。「大舞台を支えている審判員にも注目してもらえたら」と話した。
審判員は10年ほど前に引退して、現在はサーティーフォー相模原球場の整備員として球児を支えている。
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