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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2025.07.05

SC相模原の海老名移転計画に相模原市の本村市長「残念」

  • 定例会見での本村市長

 相模原市の本村賢太郎市長は7月2日の定例記者会見で、サッカーJ3・SC相模原が海老名市への本拠地移転を伴う新スタジアム整備計画をJリーグに提出したことについて言及した。

 本村市長は「長年にわたり協力関係にあったSC相模原の市外への計画提出は率直に残念」としながらも、「SC相模原の判断を尊重し、しっかりと受け止めていきたい」と今後もクラブへの応援を継続する姿勢を示した。

市とSC相模原の交渉経緯

 市はこれまで、相模総合補給廠一部返還地(以下補給廠)の土地利用計画にスタジアム建設を盛り込むためには、「民設民営」が条件としてきた。

 市によると、昨年実施した民間からの提案募集ではスタジアム建設に関する4件の提案があったが、いずれも民設民営の条件を満たしていなかったという。

 本村市長は「補給廠以外の複数の候補地や既存スタジアムの改修も提示したが、SC相模原が駅に近い立地を最優先とし、これらの提案に関心を示さなかったと認識している」と話した。

 SC相模原のJ2ライセンス交付申請のために必要なスタジアム計画の提出期限は6月30日だった。市長はこの日の午後5時9分にSC相模原の西谷義久社長から電話があり、海老名市への移転を伝えられたという。

 本村市長は、これまで市がSC相模原に寄り添い様々な相談や対応を行ってきたとしつつも、「もっと寄り添って、半年前とか1年前から私たちからも話をするべきだったのかもしれない」と反省を口にした。

今後のスタジアム整備構想

 市は現在SC相模原がホームスタジアムとしている相模原ギオンスタジアム(南区下溝)について、大きな大会やホームタウンチームの年間40試合以上の使用で「回しきれていない」「目いっぱいな状態」と、施設の利用状況が飽和状態にあるとの認識を示した。特にアメリカンフットボールチームのノジマ相模原ライズは、年間1試合しかホームゲームを開催できていない状況だという。

 本村市長は「72万市民のスポーツ文化振興とシビックプライド醸成のためにもスタジアムは必要であり、1つでなく2つあってもいい」という見解を示した。さらに補給廠に限らず、市内に複数のスタジアム候補地があることにも言及した。

 スタジアム建設費用については、昨今の建設費高騰により「400億とか500億するのではないか」と話し、市単独での建設は大きな課題であるとの認識を示した。寄付金などで建設が実現した大阪府の「パナソニックスタジアム吹田」の例を挙げ、民間との連携や市民からの寄付など「いろんな作り方がある」とし、今後も民設・公設など様々な手法を含めて議論を進めていく方針を示した。

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