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さがみはら中央区 経済

公開日:2026.02.27

相模原市内の米穀店店主が語る市場の現状と今後
「令和の米騒動」その後

 2025年産の新米流通に伴い、一時期の品不足状況は解消に向かう一方で、店頭での販売価格は引き続き高い水準にある。相模原市内の米販売店「ちから米穀」を営む山下力代表取締役への取材と農林水産省の最新統計から、現在の米価動向を整理した。

5kg4,294円 前年同期比10%増

 農林水産省が26年2月17日に発表した「令和7(25)年産米の相対取引価格・数量(26年1月)」によると、1月の全銘柄平均価格は35,465円/玄米60kgで、12月から610円(2%)下がった。1月の相対取引数量は全銘柄合計で12.9万トンだった。

 店頭価格も高水準が続いている。農林水産省が全国約1,000店舗のスーパーのPOSデータをもとに集計した銘柄米の販売価格(26年2月2〜8日)は5kg4,294円(税込)で、前年同期と比べ約10%高くなっている。ブレンド米等を含む全体の平均販売価格も4,204円/5kg(前年同期比+9.8%)を記録しており、産地での流通価格の下落が店頭価格に波及するには至っていない。

主な要因は集荷段階での価格上昇

 山下氏によれば、米価格高騰の主な要因は生産地における集荷価格の上昇にある。24年からの在庫不足を背景に、民間業者が新米確保のため買い付けを強化し、農協(JA)も集荷価格を引き上げた。

 かつて玄米60kgあたり1万8,000円〜2万円程度とされていた集荷価格は昨春、「千葉県産銘柄などの例では追加払込を含めて3万円を超過した」(山下氏)。一時的には3万5,000円に達する局面もあり、仕入れ値は短期間で上昇したという。

 現在は農協の提示額を基準に市場価格は落ち着きつつあるが、「高値で仕入れた在庫が流通している間は、販売価格の大幅な下落は見込みにくい」と山下氏は話す。

生産コスト上昇の影響も

 山下氏は「農協による高値集荷が一段落し、国の新たな需給指数の導入検討が進めば、極端な価格上昇が抑制される可能性がある」と話す。

 一方、肥料代、機械代、運送費などの生産・流通コストが上昇しているため、「以前の価格水準に戻ることは困難」とし、今後の米価格はこうしたコスト増を反映した水準で推移していくとの見方を示した。

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