横須賀・三浦 トップニュース社会
公開日:2026.02.27
「経過展示」可能性示す新手法
空き家再生 過程を全公開
全国的に深刻化している「空き家問題」解決の一方策として、都内に暮らす一級建築士の橋口創史さんが、横須賀市船越町の古家を舞台に再生のプロセスを「経過展示」として全公開する社会実験に着手した。完成形ではなく、その過程を展示物として見せることで、多くの人が抱いている空き家再生に伴う不安を「可能性」や「好奇心」に転換させる狙い。
「フナコシアトリエ実験場」
橋口さんは、妻が横須賀市内の企業に勤めている縁でこの地を訪れるようになり、幼少期に過ごした知多半島と同じ「半島」の地形と海風の心地よさに親しみを感じるようになった。街を散策する中で目に付いたのが、築古の空き家物件の多さ。二拠点生活を思い描き、昨年、不動産情報サイトで船越町4丁目の谷戸に位置する築約60年の古家を土地を含めて190万円で購入した。
物件は、昭和40年代前後に建てられたごくありふれた一般住宅で、傾きや雨漏り、シロアリの被害もある「ボロボロ」の状態だった。加えて、ライフスタイルの変化に取り残された間取りなど、多くの空き家が抱える共通課題が凝縮されていた。そこで橋口さんは、再生活動の一部始終を可視化し、展示物として公開することで、空き家活用への興味関心の輪を広げることを思い付いた。
実現に向けて橋口さんは、横須賀市の谷戸地域のコミュニティ再生と活性化をテーマとした募集事業に、「谷戸古家再生のカスタムカルテ」のコンセプトでエントリー。建物の状態・履歴・未来の使いみちを可視化していく独自ツールを用意し、公開していくアイデアとプランで採択を受けた。「いわゆる"負動産"を循環可能な資源へと読み替えるケーススタディとして、可能性を示していく」と橋口さん。一級建築士としての知識を生かして修繕プランを立て、実際の作業はDIYで自身が行っていく。
2月21日・22日には初となる経過展示を一般公開し、地域住民にも取り組みの概要を披露した。普段は仕事を抱えているため、週末などを中心に作業を進める計画。将来的な活用方法については、貸しスペースや民泊への展開など、経済的な面も含めて持続可能な運営形態を模索していくという。
「谷戸に点在する空き家の再循環モデルとして、地域課題の解決の一助になれば」と橋口さん。物件の公開は今月28日(土)と3月1日(日)も行う。この他のスケジュールは、ホームページ「フナコシアトリエ実験場」で発信していく。
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