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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2025.09.11

SC相模原
帰ってきた「10番」の覚悟
ジュニアユース・東海大相模高出身 中山陸選手

  • 覚えたての「くちばしポーズ」

 相模原市をホームタウンとするサッカーJ3・SC相模原に8月9日、甲府(J2)からMF中山陸選手=写真=が加入した。中山選手は横浜市に生まれ、相模原のジュニアユースを経て東海大相模高校を卒業。19年に甲府でプロデビューし、富山や松本への期限付き移籍を経験。今季は甲府でリーグ戦9試合、天皇杯2試合に出場していた。加入直後の8月23日に早速スタメン出場すると、あいさつ代わりのゴールで勝利に貢献。クラブ、そしてファンから大きな期待を受ける中山選手が、約6年ぶりに帰ってきた相模原で10番を背負う覚悟とは――。(9月4日取材)

――加入の経緯は

 「以前から移籍期間には毎回のように声をかけてもらっていて、強い熱意を感じていました。今回改めて、自分を必要としてくれて、チームとして迎え入れてくれるという思いを受けて決断しました。『10番を用意して待っている』という言葉は素直に嬉しかったです」

――ジュニアユース時代はどんな選手

 「うるさかったと思います(笑)。背番号は当時も10番。ポジションはずっと中盤で、今とあまり変わりません。ナベさん(渡辺彰宏現GKコーチ)や鷲田さん(鷲田雅一現フットボールオペレーション部部長)など当時から変わらない人もいて、懐かしさはあります。昔から変わらずいてくれるサポーターの方もいますよね」

――当時の思い出は

 「いろいろな小中学校の、マウンドがあるような土のグラウンドで練習していました。スポレクもなかったし、クラブの環境はだいぶ変わりましたね。実家が横浜線の中山駅だったので、いつも電車で淵野辺まで行って、自転車で練習場所に通っていました。中山の中山なんですよ(笑)。トップチームの試合の時は、スタジアムで看板を立てることから始まって、試合を見終わったらまた片付けて、ということもやっていましたね」

――相模原の天皇杯での躍進(※1)を見て

 「甲府(※2)と重なる部分もありました。J1に勝てたことは、選手たちの『自分たちはできるんだ』という自信につながっていると思うし、それがリーグ戦にもつながると思う。そのモチベーションが高い中で、僕が加入したことで、みんなで高め合っていけたら、その先に昇格があると思っています」

――昇格、その先へ向けても期待は大きい

 「相模原がいつかJ1に行けたら素晴らしいし、そのためには僕らの力だけでなくフロントやサポーターの力も必要。今は連勝して、順位も上がってきています。クラブから『昇格させてほしい』ということは言われましたし、自分が勝たせたいという思いはある。プレッシャーはありますが、プレッシャーがあるからこそ力を出せると思う。まずは点を決めることができましたが、ここからもっと結果を残していかなければいけないと思っています」

――市民へのメッセージ

 「昇格に向けてもう1試合も落とせない。最後までがんばるので、僕たちの姿を見にスタジアムに足を運んで、応援してもらえたらうれしいです」

※1(J1、J2クラブ相手に4連勝し、J3クラブでは唯一準々決勝に進出した)※2(22年、中山選手が当時所属していた甲府(J2)が天皇杯で初めて優勝した)

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