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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.09.18

デイサービス ラスベガス
カジノで生き生きと
「自分で選ぶ」を促す

  • レクリエーションの麻雀を楽しむ利用者

 デイサービスでカジノや麻雀、スロットなどが楽しめる――。昨年8月にできた介護施設「デイサービスラスベガス相模原」(相模原6の22の12)はこれまでの様式とは異なる方法で高齢者の日常生活の支援を行っている。レクリエーションの一環としてカジノなどのゲームを導入しており、高齢者の新たな楽しみの場となっている。

 利用者は「ベガス」と呼ばれる施設内通貨を使用し、自身が取り組みたいゲームに参加する。ゲームで使用する通貨は1日6回、合計40分間行われる運動を行うことで手にすることができる。「『ベガス』をもらうという目的があるから運動にも取り組んでもらえている」と施設スタッフは話す。

 獲得賞金1位の利用者には毎日表彰状が贈られる。全国20店舗、約1300人の利用者と競う年間チャンピオンも利用者の通所のモチベーションになっているという。昨年8月から通っているという宮崎蔵次郎さん(66歳)は「年間1位を目指すことがやりがいになっている。通院もこの施設に来るから嫌ではなくなった。友達ができたりと楽しみになっている」と話した。

行きたくなる施設に

 運営する日本シニアライフ株式会社の森薫代表取締役社長は、施設の特徴について「自分の意志で選んで楽しむこと」だと話す。「家庭の事情で通う人も多い。そういう人でも自分から進んで行きたくなるような施設を提供できれば」と思いを語る。

 運動習慣を確保しながらレクリエーションを楽しむという点においては、従来のデイサービスが果たしていた役割と変わらない。麻雀やトランプゲームは計算ドリルの代替であるという。レクリエーションを通じて脳の活性化が期待され、認知症の抑止効果や介護度の維持・改善にもつながっているという。「本人の意欲が掻き立てられ、楽しいと思って継続的に通ってもらえたら」

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