さがみはら中央区 社会
公開日:2025.10.02
ふるさと納税
クラファン型の受付開始
市民も寄付で意思反映
相模原市は9月16日、ふるさと納税の寄付額増加や相模原市の取り組みをより多くの人に周知することを目的に、クラウドファンディング型ふるさと納税で3つのプロジェクトを開始した。
使い道で選ぶ
クラウドファンディング型ふるさと納税は、自治体や返礼品から寄付先を選ぶ従来のふるさと納税と異なり、寄付の使い道から寄付先を選ぶというもの。市民でも申し込みが可能(個人のみ)で、通常のふるさと納税と同様に住民税控除などの対象になるため、市民が自治体の課題解決に意思を反映させることができる。相模原市では昨年初めて実施された。
寄付金を募集しているプロジェクトは【1】「相模原市が後押し!動物も人も共に幸せに暮らすまちを目指して(第2弾)」目標金額300万円【2】「子ども関連施設にたくさんの本を届けたい!〜くるくるとしょかん(子ども読書資料循環制度)〜」同100万円【3】「相模原市の代表作・藤野野外環境彫刻作品の魅力向上プロジェクト」同600万円の3つ。このプロジェクトでは寄付者に返礼品の贈呈はない。期間は12月14日(日)まで。
流出超過が課題
ふるさと納税制度をめぐっては、市場規模が拡大し返礼品競争が激化する一方、特に都市部の自治体で寄付額を住民税控除額が上回る、いわゆる市税の流出が課題となっている。相模原市でも制度に伴う流出超過が続いており、2025年度の流出額は過去最多の約38億円に上った。
市財政課の担当者は「プロジェクトには、市で実施するイベントのPRや新しい施設整備、社会課題に対する取り組み、『選ばれるまち』に寄与する事業などを選定している。流出額の多さが話題になることが多いが、返礼品目的でなく、寄付をきっかけに市の取り組みに興味を持っていただけたら」と話している。
寄付金控除を受けるためには確定申告やワンストップ特例申請が必要。詳しい内容や申し込み方法は「ふるさとチョイス(https://www.furusato-tax.jp/gcf/)」内の各プロジェクトページへ。
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