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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2025.10.16

相模原SSC(スピードスケートクラブ)境田さん
初の日本代表で上位入賞
小中学生の最高峰「アジアントロフィー」

  • 手前が境田さん(上)/笑顔で表彰台に上がる日本代表メンバーら(下)

  • 銀河アリーナが営業していない夏季、屋外でトレーニングを行う選手たち

 「相模原スピードスケートクラブ(池英徳監督)」の境田稜さん(東海大学付属相模高・中等部3年)が今夏、小中学生世代にとって最高峰の国際試合「アジアンオープンショートトラックトロフィー」に日本代表選手として出場し、3種目で3位に入賞、男女ミックスリレーでは堂々の1位に輝いた。

国内2枠の狭き門

 同大会は8月にインドで行われ、中国やタイなどアジア10の国と地域から小中学生世代の選手が集まった。

 境田さんは昨年11月と今年3月に開かれた国内大会で好成績を収め、代表の座を勝ち取った。男子ジュニアC部門に出場し、500m、777m、1000mの3種目ですべて3位に入賞。2000m男女ミックスリレーでは頂点に立った。日本から同部門に出場できるのはたった2人。境田さんは「去年はあと一歩のところで補欠だった。悔しい思いで1年間練習してきたことが報われたというか、出場できることがうれしかったし、とても楽しみだった」と振り返る。

感じた「世界の壁」

 境田さんにとって初めての国際試合。結果には「全然納得していない」という。「海外の選手は滑り方や戦略が全然違って、身体も大きくて、トップスピードも日本では見たことがないくらい速かった。世界の壁みたいなものを感じた」

 銀河アリーナが使用できる時期は限られているため、夏季は陸上で、週に5日ほど練習する。通年リンクで練習できないことを「言い訳にはしたくない」。大きな夢であるオリンピック出場に向けて、まずは11月、来年の代表選考につながる国内大会が控えている。境田さんは「悔しさを次につなげられるように、日々の練習をがんばりたい」と意気込みを語った。

銀河アリーナは26年度末閉鎖

 1979年に結成された相模原SSCは、これまでに4人のオリンピック選手を輩出するなど相模原のアイススケート文化をけん引してきた強豪。ただ、拠点としている銀河アリーナは老朽化によって施設維持に多くの費用が必要なことから、26年度末での運営終了が決まっている。

 境田さんは「練習場所がないと強くなりたくても強くなれない。自分だけでなく、先輩や後輩のためにも必要。できたら通年で使えたら、代表選手も増えると思う」と話す。

 市は当初、新たに民間スケート場を整備する方向で検討を進めていたが、実現可能性調査の結果を受けて独立採算による「民設民営」での設置は断念。市民の意見を踏まえ現在、「公設民営」での設置・運営の方向性で検討を進めている。

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