さがみはら中央区 社会
公開日:2025.10.16
米一粒の大切さ学ぶ
ふれあい科学館で稲刈り
地域の小学生らが稲刈りと稲架(はさ)がけを体験するイベントが9月27日、相模川ふれあい科学館(水郷田名)で開かれた。子どもたちは田んぼと作業場の間を何度も往復しながら2時間ほど作業し、米作りの大変さを学んだ。
このイベントは稲の成長や田んぼにいる生き物の観察を目的として同館が毎年開催しているもの。米不足が社会的に問題になった今年は、「自分で作ることができたら」との思いから参加した人もいた。
この日は20人ほどの子どもたちが参加し、およそ20平方メートルの田んぼ2枚分の稲を鎌で刈り取った。「こーんなにいっぱいとった」と腕をいっぱい広げてみせた子どももいた。
刈った稲をひと握り分ずつ「巻き結び」で束ねる際には苦戦している様子もあったが、何度も練習をして結べるように。その後、木を物干し竿のように組み立てた「稲架(はさ)」に穂が下向きになるように掛けていった。逆さに干すことで養分を籾に下らせることができるという。
同館の職員は「普段食べている米の作り方を知ってもらって、『こういう苦労があって作ってもらっていたんだ』と気付き、ご飯を大切に味わってもらいたかった。親子で体験することで大人が学ぶ機会にもしていただけたらうれしい」と話した。
参加者の一人、小学6年生の谷田笑輝(えにか)さんは2年前にもこのイベントに参加したという。「もう一度やりたい」との思いから、バケツを用いた米作りを家で実践。2度目の田んぼ体験を終え、「作業は楽しいけれど農家さんは暑い中も毎日やっている。そう考えると一粒も残せない」と語った。
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