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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.10.16

戦没者悼み 平和誓う
戦後80年 遺族会会員減少の中

  • 追悼の辞を述べる遺族会の河本会長(写真上)•AI技術を使った被爆者の語り部も披露された

 相模原市戦没者合同慰霊祭が10月11日、市民会館ホールで開かれた。相模原市と相模原市戦没者遺族会(河本文雄会長)の共催。遺族会の地区代表29人のほか、地元選出の議員ら来賓32人、さらに30人ほどの市民も献花し戦没者を追悼した。

 河本会長は「私たちひとり一人の努力により幾多の困難を乗り越え今日の平和と繁栄を享受しているが、戦争によって命を落とされた方々の犠牲の上に築かれていることを一時も忘れてはならない。遺族会は高齢化や様々な活動における担い手不足など課題もあるが、本日の慰霊祭にも多くの若い世代が参加していただいていることは、とても力強い」などと追悼の辞を述べた。

高校・大学生が運営サポート

 戦後80年、遺族会の会員も減少する中、次世代にどう引き継ぐかが大きな課題となっている。2年前からは大学や高校に呼びかけ、これに応じた学生や生徒が慰霊祭の運営に携わっている。この日も35人が参加。受付業務や進行役などを務めた。

 「平和の誓い」を担当した相模女子大学高等部3年の浅川凛音さんと阿蒜夕愛さんは「日本はこれから戦争を知らない世代だけの世界になっていく。戦争の悲惨さや平和の尊さを語り継いでいく必要がある。今を戦前にしないためには人種、宗教差別、自国だけを優先する考えを改める必要がある」などとし、「戦争のない、皆が平和的に共存できる未来を作っていく」と力強く訴えた。

AI語り部登場

 この日は戦争の記憶風化防止のために神奈川県が取り組む「AI語り部」が登場。9人の学生からの質問に対しAIが最適解を導き出し、違和感なく受け答えた。

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