さがみはら中央区 社会
公開日:2025.10.16
チームオレンジサポートセンター 認知症
清新5丁目に移転
支援の需要と供給橋渡し
認知症のある人やその家族のサポートを推進する相模原市の事業「チームオレンジ」の拠点が淵野辺から清新5丁目の旧デイサービスセンター(3番地1の1階)に移転した。サービスのさらなる拡大を狙った措置。共生社会への取り組みを強化したい考えだ。
新たな「チームオレンジサポートセンター」は10月1日に稼働を開始。これまでの拠点に比べて約10倍の広さとなり、認知症支援のための中核的な拠点として、「いつでもふらっと立ち寄れる居場所」となった。多世代交流のイベント開催や様々な社会課題の相談機能など、サービスの幅も広がった。
チームオレンジは国が推進する認知症対策の1つ。各地域の認知症サポーター同士がチームを組み、認知症の人やその家族に対し、早期の段階から生活面の支援をするのが目的だ。
市内に約6・5万人
その根幹をなす認知症サポーターは2005年に国がスタートさせた制度で、自治体の講習を受けて認知症に関する知識を身につければ誰でもなることができる。相模原市では今年4月1日現在、約6万5千人が登録している。
活躍の場が少ない実情もあったが、市内ではセンター開設から1年、話し相手がほしいと思っている当事者に対し、話し相手になってくれる人をマッチングさせるケースや、企業の協力で認知症の人が利用しやすい施設環境の整備に取り組む事例など、需要と供給が合致するケースも増えてきた。橋渡し役となっているセンターが担う役割は大きい。問い合わせは同センター【電話】042・703・7131。
10月30日(木)にはセンターの移転・拡充に伴いイベントを開催する。市立産業会館(中央)で北里大学北里研究所病院精神科の大石智氏が「認知症のある人を理解するということ」をテーマに基調講演するほか、認知症のある人と支援者の座談会も予定されている。午後2時から4時まで。参加費無料、定員は申込先着順120人。(問)市在宅医療・介護連携支援センター【電話】042・769・9250(平日午前9時から午後5時まで)
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