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さがみはら中央区 文化

公開日:2025.10.23

音楽を心の糧にして
新堀ギター音楽院創業者・新堀寛己会長(91)

  • 快く取材に応じる新堀会長

 「心の糧になる音楽を教える教室を作りたいと思った」。そう語るのは今年で創業68年の「新堀ギター音楽院」創業者・新堀寛己会長。91歳を迎えた現在も指揮者として現役でオーケストラを先導し、各地でコンサートを行いながら、新教室の候補地なども自ら赴いて選定する。

 情熱の原点は「疎開先で敵機が来ない間にガラクタで合奏した」少年時代の思い出。戦後、焼け野原となった東京に戻ると退廃的な曲であふれていた。「あの時のように楽しい音楽をみんなで演奏したい」。そんな思いから教室を立ち上げ、複数人で幅広い音楽を楽しめる場という意味を込めて「音楽院」とした。

 新堀会長の思いは、教室作りにも表れている。個室ではなく広いスタジオでレッスンをする形式を採ったのは「良い音楽を共有したい」と考えたのがきっかけ。多くの人が一度は目にしたことがある看板は、テアトル東京で観た「シネマスコープ」のダイナミックなロゴを参考に作ったという。新堀会長は「明るく元気な教室の雰囲気を一番伝えてくれる」と看板への愛を話す。

 10月12日に相模原教室を開校。リニア中央新幹線の開通予定地に近く、「全国学校ギター合奏コンクール2025」最優秀賞の相模原中等教育学校(南区)や10月19日に行われた「全日本ギターコンクール」で銅賞・指揮優秀賞を受賞した上溝中があるなど、ギター合奏が盛んな地域であることから、今回の開校を決めたという。「相模原の中心にビルを構えることで、相模原をギターのまちにしたい」。熱く語る姿は、91歳になった今も衰えぬ音楽への情熱を物語っていた。

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