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さがみはら中央区 教育

公開日:2025.11.06

相模原JC
市長、起業家招き熱論
子どもたちのため「協働」を

  • (右から)協働の可能性を語る八木理事長、星野さん、本村市長

 相模原青年会議所(JC/八木貴弘理事長)の10月第1例会「地域でつくる子どもの未来 〜主体性を育むまちへ〜」が10月27日、市立産業会館で開かれた。本村賢太郎市長と教育起業家を招いての意見交換が行われ、市民、行政、団体、企業が協働で進める居場所づくりや子どもの主体性を育む教育について議論を深めた。

 例会の冒頭、本村市長は「子どもを誰一人取り残さない。家庭、学校、そして第3の居場所。これを皆さんと一緒に考えて作っていきたい」とし、視察に訪れた他自治体の事例を紹介。淵野辺駅南口周辺のまちづくりや市立児童クラブの現状、体育館の空調設置や給食など市が進める取り組みについても触れた。教育に関しては子どもたちの自己肯定感を高めることの重要性を指摘した上で、「ワクワクする相模原を共に作っていきたい」と呼びかけた。

「居場所」と「主体性」

 続くパネルディスカッションでは本村市長と八木理事長に加え、オンラインスクールなど13の教育事業を展開する「株式会社NIJIN」代表取締役の星野達郎さんが登壇。「子どもの居場所づくり」と「主体性の育み方」をテーマに意見が交わされた。

 3人は不登校や虐待といった子どもたちを取り巻く社会課題を踏まえ、自身の経験や日頃の活動で感じている現状を共有。八木理事長は地域が子どもたちに果たせる役割として、今年度JCが上溝公民館を拠点に実施した居場所づくり事業「みんなのホットステーション」を例に挙げ、「地域で子育てをするという機運の醸成が今後広がっていけば」と意見を述べた。星野さんは自身が運営するスクールでの事例を踏まえて企業や行政、機関と連携する「教育共創モデル」を紹介。また主体性を育む教育の考え方として、「子ども一人ひとりの中にあるものを評価し背中を押す」といった「多様性の中でつくる教育」の重要性を説いた。本村市長もこれに対し友好都市トロントの例を挙げ、「多様性を認め合うことが大事」と頷いた。八木理事長は「大人が楽しんで挑戦する姿を見せることで子どもたちに勇気を届けたい。市民、行政、企業・団体の方と手を取り合って協働していきたい」と締めくくった。

 最後に星野さんが主体性・自己肯定感を育む地域の関わりをテーマに講演。参加者たちは真剣に耳を傾け、地域と教育の未来について考えを深めていた。

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