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さがみはら中央区 社会

公開日:2025.11.13

SDGsアワード
最高賞はネットフィールド
区内からは2者が受賞

  • 賞状を手に喜ぶ受賞者ら

 「さがみはらSDGsアワード2025」の授賞式が10月27日、市立産業会館で開催され、アップサイクル品の販売などを行う「株式会社ネットフィールド(網野通代表取締役/緑区)」が最高位の相模原市長賞を受賞した。中央区からは「Kids Fine」が協働賞、「ランチパッドテクノロジー&パートナー株式会社」が未来創造賞に選ばれた。

 市内の企業や団体によるSDGsの達成につながる優れた取り組みを表彰する同アワード。毎年、公益社団法人相模原青年会議所、同津久井青年会議所、相模原市により開催されている。前述の企業・団体のほか、藤野茶業部と橋本小学校が優秀賞に選出された。

障害者就労と資源循環

 市長賞の株式会社ネットフィールドは、廃ロウソクとおが屑を再利用した着火剤「オガチャッカ」の開発、販売が評価された。この取り組みの目的は障害者就労支援と資源循環。同社は間伐の際に発生する津久井産材のおが屑と市内の葬儀社から回収した廃ロウソクを使って着火剤を開発。製造から販売までを津久井やまゆり園に依頼することで、多くの賃金の支払いを可能にした。さらに、受注が増えていくことで、津久井やまゆり園が仕事をほかの障害者支援施設に依頼するという「福祉と福祉の連携」という新しい可能性も見出した。

 網野社長は「企業として利益を追求するとこれまでのやり方では限界があった。それなら製造から販売までをお願いすればより多くの賃金が支払える。このような取り組みを福祉だけではなくて、いろいろな方面に広げ、全体で支援の輪ができたら良い」と話した。

 協働賞のKids Fine(中央/渡辺晃子代表)は、育児に関する情報発信のほか、障害のある子どもとその家族に対し、安心して集い支え合う居場所を提供している。拠点とするコミュニティスペースでの活動以外に、地域の催しやマルシェにも出店。子育て世代の孤立を防ぎ、障害に対する理解を広めようと活動の幅を広げている。

 審査では、地域の人々と協力しながら共に支え合う仕組みを築いている点が市の理念である『共にささえあい生きる社会』を体現するとして評価された。渡辺代表は「笑顔で集い支え合える居場所として、地域の皆様に理解と協力を得ながら活動の輪を広げていきたい」とコメントした。

 未来創造賞に選ばれたランチパッドテクノロジー&パートナー株式会社(矢部/須田美穂代表取締役)は、地域のIT教育推進と次世代人材育成、子どもたちの創造力・表現力向上を目的にプログラミングコンテストなどを実施している。

 IT技術の活用方法や学びの可能性を伝えるだけでなく、その背景にある倫理観や社会的責任についても学ぶ機会を設けている点、広く地域社会へ波及する教育的効果が高く評価された。取り組みの継続的な実施によって、将来のIT人材育成に繋がることが期待されている。

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