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さがみはら中央区 教育

公開日:2025.12.11

社会的擁護下の子どもを招待
SC創設者・望月氏

  • 【右】参加した子どもたちに進呈したTシャツを掲げる望月氏。Tシャツには自身のサインがプリントされている/【左】スポンサーの山路フードシステムの伏見彩さん=右=と徳橋宏重さん(いずれも11月29日撮影)

11月の3試合で

 SC相模原は11月に開催された3試合の公式戦で里親家庭や児童養護施設で暮らす子どもらを招待する取り組みを行った。元サッカー日本代表でクラブ創設者の望月重良氏による「メモリアルシート」という企画で、試合観戦が困難な子どもたちに、特別な体験をしてもらおうと試みた。

 2008年にクラブを立ち上げた望月氏は3年前からチームを離れているがこの間、創設者として自分ができることを模索していたという。在籍時から「1人でも多くの人にスタジアムに足を運んでもらいたい」という思いは強く、過去には高齢者の人に観戦をしてもらうためのバスを用意したこともあった。

 そのような中、今回望月氏が対象としたのは、里親の元や児童養護施設で過ごす、いわゆる「社会的擁護下にある子どもたち」。チームも「どんな境遇の子どもたちにも寄り添うクラブである」方針であり、望月氏の企画を承諾した。

行政が協力 

 クラブは相模原市に話を持ちかけ、こども・若者未来局の協力を仰いだ。同局を通じて、里親や児童養護施設に観戦を呼びかけ、希望者を招待した。市の担当者は「里親や施設で暮らす子どもたちは、家庭環境の影響から愛着形成や自己肯定感が十分に育ちにくい傾向があります。今回『呼んでもらえた』という経験は、その子どもたちにとって自己肯定感を高める大きな機会になります」などと話した。

 また、この取り組みにクラブスポンサーを務める株式会社山路フードシステム(南区相模大野)が協力した。給食提供を事業とする中、子どもたちへの食の支援という目的で、この企画に賛同。29日の試合に来場した子どもとその保護者にグループ飲食店で使える食事券などをプレゼントした。

支援もっと大きく

 望月氏は「スタジアムの臨場感を味わってほしい。SC相模原のことを好きになってもらえたら」と語り、来季に向けて「支援をさらに広げ、関わる人を増やしていきたい」と意欲を見せた。

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