さがみはら中央区 コラム
公開日:2026.02.19
寄稿 地域紙の意義と役割・上
全国紙記者が驚いた
青山学院大学非常勤講師・大重 史朗(おおしげ ふみお)
私は2024年度から、青山学院大学コミュニティ人間科学部(相模原キャンパス)で非常勤講師をしている。担当科目は「地域出版と情報流通論」。この学部では「地域実習」も盛り込んだ科目があり、相模原その他県内の事業所など、地域に密着した社会貢献活動が取り入れられ、地元意識をより高めようとしているのがわかる。自分の目と足で人間の社会生活を実感できる人間を育てたいという意図があるのだろう。
私は15年前まで新聞記者をしており、初任地は横浜支局。最初は小規模な新聞社に新卒で入社した私は横浜市内のほか、相模原市内も担当した。
当時、相模原市役所内にあった記者クラブには、各社ともベテランの記者が1人ずつ常駐しており、新卒の私があいさつに行くと「○○署の副署長、ここで会見させろよ」などと会話し、ふんぞり返った記者が多かった。後日、彼らのことを市内の所轄の副署長は「あんな記者になっちゃだめだよ」と小声で諭してくれた。その影響もあってか、私はその後全国紙に移籍し、地方都市に赴任したり、東京に戻って来たりしたが、常に地域に出て事件現場だけでなく街ネタをとる作業は、必ず現地に出向くことを、自分に言い聞かせてきた。
私が約20年前に東京都八王子市の駐在記者として赴任した際、地元の小さな出版社である「揺籃社」の存在を知り、地元に密着した出版社としての歴史を記事にまとめることもした。その社の編集者が教えてくれたのが、この『タウンニュース』の存在だった。私は紙面を見て心から驚いた。地元の出来事を扱った「ニュース」と「広告」、市役所などの催し物などの「お知らせ」が混在して「記事」として散りばめられているのだ。八王子市では、同紙は全国紙に折り込み広告のように読者に無料で配布されているが、取材で知り合ったある市民からは「全国紙が配達されても、まずタウンニュースから読む人が少なくない」といった趣旨の話を聞かされ、さらに驚いた。=次回へ続く
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