相模原大野ロータリークラブ2011―12年度青少年交換学生 佐々木 愛さん 南区東林間在住 16歳
等身大の日本を伝えたい
○…中学で夢中になったディズニーチャンネルの『ハイスクール・ミュージカル』が、憧れの世界。「今は、勉強もかねてDVDを英語音声のみで見直しているところです」。ロータリークラブのプログラムで8月から1年間、米・シアトルへ。留学を最初に意識したのは、中学2年の時。市の親善都市・トロント(カナダ)へ10日間ほど滞在した。最初は、現地で出会った黒人の少年が怖くて避けてしまったが、「話すと、すごくいい子だった。見かけで偏見を持ってしまっていた自分が悔しかったです」。
○…進学先は、国際色豊かな相模原青陵高校を選んだ。「ベトナム人の国語の先生がいるんですけど、『日本人の先生が英語を教えるのと同じ』と言われ、すごく納得」。昨年の夏休みには、在日韓国人の若者と接する機会を得た。「結局、戦争の原因って欲だよね」という言葉がずっと心に残っている。
○…これまでの高校生活は「部活一色」。幼少から習っていたというダンスの経験を買われ、勧誘されたチアリーディング部では、部長を任されていた。「土日も制服だったので、今になって私服がないことに気づきました」。もちろんチアは留学先でも続けるつもりだ。ダンスは、通っていたスタジオでアメリカからの帰国子女と出会い、英会話を習うきっかけにもなった。ただし、「英語も(ダンス同様)リズムで覚えてきた。文法は苦手」と苦笑い。
○…シアトルは、日系人が多いといわれる地域。だが、祖国を知らない世代も少なくないそう。ホームステイ先の日系人家庭からも、早速「日本文化を教えて」とメールが届いた。(留学のテーマである)「親善大使」という言葉が、最初は重かった。だが、今は「子どものころ慣れ親しんだ地元・東林間の阿波踊りや、選択科目の書道など、自分なりに接してきたものを伝えられれば」と考え方を変えた。「これからできる”家族”との絆も大切に育てたい」。
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