憧れ「三高」 思い出V 南中OB・谷口君 “相模原に縁”はレギュラー4選手
さがみっ子が甲子園で大活躍―。このほど第93回全国高等学校野球選手権大会を制した、日本大学第三高等学校硬式野球部(町田市図師町)のレギュラーには”相模原市ゆかり”の選手が4人いる。高校通算55本塁打を誇る、主砲・横尾俊建選手は相模ホワイトボーイズ(中央区田名)の卒団生。また、攻守に存在感を見せた捕手の鈴木貴弘選手は、大野北中学校(淵野辺)の出身。勝負強い打撃でチームを引っ張った、二塁手の菅沼賢一選手は相模原南リトルシニア(田名)のOBである。そして、左翼手の谷口雄大選手(=写真)は、南区相模大野在住で、大野南中学校(文京)を卒業した、”大野っ子”でもある。
「高校球児が憧れる甲子園でプレーできるこの時間を思いっきり楽しんで、一生の思い出にして欲しい」。雄大選手の父・谷口正成さんは、全試合甲子園まで足を運び、応援したそうだ。
お父さんの姿を真似してはじめた野球。雄大選手は小学生のとき、「鵜野森野球部」に入部、日々白球を追いかけ、県大会では見事優勝を果たした(=右上写真)。その後、父・正成さんがコーチを務める、中学生硬式野球チーム「座間ボーイズクラブ」(座間市入谷)へ入団。今回の優勝メンバーである畔上(あぜがみ)翔選手、横尾選手とともに、関東選抜として全国大会(鶴岡一人記念大会)で優勝旗を手にした。
全試合スタメン・谷口選手 Vの原動力に
そして、日大三高へ進学。10年前に見た、あの甲子園初優勝のインパクトが、いつしか憧れに変わっていた。夢に見たユニフォームを身にまとい、今回、大 舞台で大飛躍。全6試合に出場し、25打席21打数6安打、5得点、1四球、3犠打、1盗塁の成績を残した。父・正成さんによる今大会でのベストプレーは 「日本文理戦での5打席全出塁。4回にホームを踏んで勝利に貢献できたこと」だそう。
なお、大野南中学校と言えば、この夏、女子サッ カーW杯で優勝した日本代表”なでしこジャパン”のDF、岩清水梓選手も、同校の出身である。二人の活躍に学校では「生徒たちは誇りに思っているはずで す」と喜んでいる。雄大選手はこれから大学進学をめざし、いずれはプロ野球選手になることを夢見ているそうだ。【父・正成さんから雄大選手へ】「優勝おめ でとう。そして、ありがとう。このように優勝できたのも、これまで多くの素晴らしい方々に支えられてきたからで、お世話になった方々への感謝の気持ちを 持って、これからも頑張るんだよ」。
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