大学生がホテルメニュー センチュリーで期間限定
相模女子大学(南区文京)と小田急ホテルセンチュリー相模大野(相模大野/相模大野駅ビル内)が共同開発したメニューが、11月1日(土)から30日(日)まで、同ホテル内のブッフェレストラン「グリルキッチン ボン・ロザージュ」で提供される。
同大は昨年7月、和食レストラン「サガミ」(株式会社サガミチェーン=本社・愛知県名古屋市)と共同で考えたメニューを商品化している。今回はメニューの開発だけにとどまらず、料理に対する原価計算や販売促進ツールの考案も行う、さながら企業の商品・企画提案業務のような取組みだ。
このプロジェクトに参加しているのは同大人間社会学部社会マネジメント学科、栄養科学部健康栄養学科・管理栄養学科の学生29人。
「味を追求」「現場知る機会」
相模女子大学の学生考案によるメニューが小田急ホテルセンチュリー相模大野で提供される。
プロジェクトは今年6月からスタートし、学生は4チームにわかれ、「健康・アンチエイジング(老化予防)」をテーマとしたメニューを検討。8月に試作品でホテル側へプレゼンテーションをした。
それらのメニューを、同ホテルの湯佐(ゆさ)清寿(きよとし)料理長が評価。「出来が良くて驚いた」という内容に、料理長が「プロのエッセンス」を加え、レストランで提供できるクオリティに調整した。そして9月中旬に一部メニューの試食会が開かれた=写真。
プロジェクトをまとめている同大社会マネジメント学科の湧口清隆(ゆぐちきよたか)教授は、「栄養学の勉強は得てしてカロリー計算などに主眼がいき、『美味しさに欠ける』ことがあるそう。今回はホテルで実際に消費者に食べてもらうという試みなので、味の部分も追求してもらいたかった」と目的を話した。また、「社会マネジメント学科の学生は、将来ホテルで働くことがあるかもしれない。現場の考え方を学べれば」との思いを語った。
食材は同大学の地域貢献活動で接点がある三重県熊野市、福島県本宮(もとみや)市、そして地元相模原市の特産品などが取り入れられた。参加している学生は「原価450円に抑えないといけないところ、作ってみたら700円を超えていた」「自宅で15回以上試作品を作った」などそれぞれ感想を話した。期間中は学生考案の12品程度が、ホテルメニューに交じって並ぶ。
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