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環境大臣表彰を受けた大沼西養寿会の会長を務める 野村 光平さん 西大沼在住 65歳

公開:2015年6月25日

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新たな人生、地域と共に

 ○…西大沼地域で続けてきた美化活動への功績が認められ、環境大臣から表彰を受けた老人クラブ「大沼西養寿会」。同会最年少会員でありながら、56人の先輩を引っ張る大役を務めている。60歳の時、当時の会長に「人数が少ないから助けてほしい」と頼まれて入会したが、1年後には後を継ぐことに。その結果、4年前に県から、今年は国から表彰を受ける名誉を授かった。ただ、「自分が何かをしたわけではない。諸先輩方の功績ですから」とあくまでも謙虚だ。

 ○…岐阜県で生まれ、東京都で育った。結婚を機に西大沼に移り住んだのは35年前。「閑静と言えば聞こえはいいけど、周囲に桑畑しかなくて。道路が狭くてタクシーの運転手さんに嫌な顔をされたね」。当時は調理師として都内で勤務。「2時間かけての通勤は小旅行だった」と笑う。それでも、カッコウやウグイスの鳴き声が聞こえる環境に幸せを感じた。今でも、森の中でのラジオ体操を日課として楽しんでいる。

 ○…奥様が40代の時に乳がんと診断された。手術したものの、その後も入退院を繰り返した。最初の診断から8年、主治医から告げられたのは「余命3カ月」という予期せぬ言葉だった。それまでは仕事一筋の生活。しかし迷わず退職し、一緒に過ごす道を選ぶ。「僅かでも同じ時間を過ごせた。悔いはないです」。独りで気落ちしている時、気晴らしに自治会の活動に参加してみないかと声をかけられた。「その声がなければ、今の自分はいなかった」

 ○…自治会や老人クラブは全市的に会員数が減少傾向にある。「自分が救われたからこそ、多くの人に参加してほしい」と素直に思う。現在は西大沼中央自治会副会長や大沼公民館文化部副部長も兼任。カラオケやペタンク、グラウンドゴルフにも参加している。「忙しいけど毎日が楽しい。退職前と後とでは全く違う人生ですよね」。充実した笑みが浮かんだ。

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