神奈川県とかながわ地球環境保全推進会議が主催する「かながわ地球環境賞」がこのほど発表され、南区西大沼のオルガノ株式会社開発センターが市内で唯一、同賞「かながわスマートエネルギー計画部門」で表彰を受けた。
かながわ地球環境賞は、環境保全に向けた実践的な活動や温暖化対策などに対し、優れた取組を行った団体・個人を4つの部門に分けて表彰する制度。中でも「かながわスマートエネルギー計画部門」は、かながわスマートエネルギー計画の推進に寄与する再生可能エネルギー導入等に関し、特に優れた取組を行ったもの、または今後寄与することが確実に期待できる取組を対象としている。
今回、受賞したオルガノ株式会社開発センターは、水処理装置の研究開発および分析を行っており、敷地面積11万平方メートルに約170人が働いている。
受賞した理由は「地下水熱と冷水冷却排熱を利用する省エネシステムの導入」。これは同社が開発した省エネシステムで、ヒートポンプ技術を用いた「低温側から高温側」の熱移動が可能な水熱利用装置により、地下水や冷却水、排水などの熱を回収することができる。この技術により、冷水の冷却熱を回収して温水を作ることができ、大幅なエネルギーコストの削減が可能になった。
実際に同社開発センターでは、温水・冷水供給や空調等に係るCO²の排出量を43%削減、エネルギーコスト54%削減を達成。また見学の受け入れなどを通じ、省エネ普及に努めていることも評価された。
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