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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2019.04.25

4月から南区長に就任した
長谷川 伸(しん)さん
中央区水郷田名在住 57歳

相模原愛、区政に燃やす

 ○…「家の近くには、10軒ほどの料亭がありました」。幼少時の記憶に刻まれるのは、昭和40年代、宿場町の名残を伝える水郷田名の街並み。高田橋のたもとで育った、生粋の相模っ子だ。田名小、田名中から県立厚木高校へと進み、自身の成長と共に景色も変わったが、今も愛する地元で暮らす。趣味は、まち歩きや散歩。時間があれば相模川の土手沿いを歩く。

 ○…大学で地方自治を学び、まちづくりへの志を持った若者は、相模原市役所に入庁。11の部署で市の発展と共に歩んできた。「広報さがみはら」の制作で市内を駆け巡った20代、淵野辺地区の商業地形成事業に携わった30代など「その時々で与えられた役割を全うしようと努めてきた」と相模原一色の職歴を振り返る。仕事の幅は広がり、近年は市の政令指定都市移行や東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたブラジル選手団、カナダ代表ボートチームの事前キャンプ誘致に尽力。「未経験で手探りの中、職員一丸となって道を切り開いた」

 ○…仕事に打ち込むあまり「ワークライフバランスの面では、家族に迷惑をかけたかな」と苦笑い。3人の子どもは社会人となり、2月には嬉しい知らせが届いた。「遠方なので、まだ会えてないんです」。長男家族とスマホで共有するアルバムには、初孫の写真が満載だ。

 ○…歴代4人目となる南区長への就任には、区割りも担当した当時を回想し「不思議な縁ですね」と感慨を込める。今年9月の伊勢丹相模原店閉店など、変革の時を迎える南区。「まちづくりにおいて重要な時期。区民の皆さまが愛着、誇りを持てるよう、広く声を聞いて区政の方向性を見極めていく。多くの区民と出会った佐藤暁前区長を見習い、自分も地域を歩き回りたい」と抱負を述べた。

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