絵本の読み聞かせグループ「チョコリラ」の代表を務める 木村 智子さん 上鶴間在住 72歳
「なんでも挑戦できる」
○…絵本好きが集まり「ユニコムプラザさがみはら」などで読み聞かせを行っているボランティア団体「チョコリラ」。シニア世代の女性13人からなり、「ちょこっとリラックス」がその名の由来だ。子どもたちと保護者に、ゆっくりとした穏やかなひとときを過ごしてほしいとの想いを込めた。「楽しく心地よい空間を心がけています。絵本で人と人をつなげたら」と優しい笑顔を見せる。
○…一見、簡単な言葉でつづられている絵本にも、その裏側には作家が込めた様々なメッセージが詰まっている。それを推察するのは職業柄。企業研修の講師や産業カウンセラーとして働き、ひとつの相づちから相手の人生まで読み解いてきた。現役で仕事をこなし、勉強会に参加する他、人形劇サークルも地元で長く続ける。「やりたいと思ったら行動し、挑戦する」のがモットー。商社勤務だった20代の頃には、大阪万博で多数の応募者の中からコンパニオンに選出された経験をもつ。
○…東京都大田区出身。「千夜一夜物語」を愛読し、童話と魔法が大好きな少女だった。父親はフリーのカメラマン。プライベートでもカメラを手放さず、たくさんのスナップ写真を撮ってくれた。現在、自身も一眼レフカメラを所有し、勉強中。「当時はモデル専門だったけれど、これから使いこなしたい」と、「撮る側」への転向を宣言する。
○…読み聞かせの活動では、多世代が交流できる場を提供する狙いがある。自身の子育ての経験も踏まえ、「色々な人に見守られながら生活している、と感じられることが大事」と話す。「元気で動ける間は、長く継続していきたい」。健康の秘訣は、支えてくれる友人の存在。「70歳を越えても、何も諦めていない。やりたいことは何でもできるような気がしています」
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