公益社団法人 神奈川県宅地建物取引業協会 相模南支部の支部長に就任した 松元 定示(じょうじ)さん 鵜野森在住 59歳
次の世代にバトンを
○…「正直、どう運営していけばいいのか、まさに手探り状態ですね」。相模原市南区と座間市の不動産会社など、会員280社からなる(公社)宅地建物取引業協会相模南支部の扇の要に、総会での承認を経て5月に就任。新型コロナウイルス感染症の影響で会合などが持てない中で、新たな活動を模索する日々だ。「今はコロナとの共存とその対応が最優先。重責ではあるが、支部を牽引し、次の世代に繋げていきたい」
○…東京都三鷹で生まれ育ち、井の頭公園や吉祥寺が遊び場だった。「自分の名前は『吉祥寺』から取ったと思っていました」と笑う。自動車整備士を目指して東京工科専門学校に進学。ディーラーに就職後は、バイクショップなどでも働いた。「当時は父が創業した会社を継ぐつもりは全くなかった」と語る。しかし、体調を崩した父の頼みを断り切れず、33歳で第一住宅社に入社。翌年、父が他界すると社長に就任した。
○…宅建協会の支部で役員を務めるようになってから、自然と始めたゴルフが仕事の息抜きに。「支部のゴルフコンペで1度優勝したら、コンペの役員をやらされて。以来、ずーっと役員を務めさせられています」と苦笑い。関係業者なども巻き込み、多い時には40人ほどのコンペを開催することも。現在は、コロナの影響もあって自粛中だが、緑の中で思い切りクラブを振る日を待ち望んでいる。
○…画像での内覧やオンラインでの契約など、業界内にも新しい風が吹き始めている。「自分の役目は若手を後押しして、新たな時代を切り開く手伝いをすること」と言葉に力を込める。そして、「不動産業は生活の一部を担う大切な仕事。街づくりにも寄与していきたい」と胸を張った。
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