記者会見後、記念撮影に応じる山村崇嘉選手（左）と西川僚祐選手
プロ野球の新人選手選択会議（ドラフト会議）が10月26日に東京都内で開かれ、東海大相模高校（区内相南）の山村崇嘉選手が埼玉西武ライオンズから３位で、西川僚祐選手が千葉ロッテマリーンズから５位で指名を受けた。また鵜野森中学校出身の牧原巧汰選手（日大藤沢高校）も福岡ソフトバンクホークスから３位指名。区内に縁を持つ高校生３人が、夢の舞台に歩を進める。
東海大相模
期待と不安が入り交じった運命の日。東海大相模高校に設けられた記者会見場に最初に現れたのは、埼玉西武ライオンズから３位指名を受けた走攻守に優れた内野手・山村選手だった。笑顔で野球部の門馬敬治監督と握手を交わし、駆け付けた家族と抱き合い喜びを分かち合った。
会見では「指名をいただき、ほっとしている。強い気持ちと信念を持って、今後も精進していきたい」と話した山村選手。西武のイメージについては「毎年強く素晴らしいチーム」と語り、ライバルにはソフトバンクから上位指名を受けた牧原巧汰選手の名前を挙げた。また、家族やチームメートらへの感謝を述べ「１年目から体づくりをして新人王を狙いたい」と力強く意気込んだ。
続いて千葉ロッテマリーンズから５位指名を受けて西川選手が登場。千葉県出身ということもあり「地元でプレーできるのは嬉しい。ファンの一体感と熱気が本当に楽しみ」と、早くも同チームの本拠地・ＺＯＺＯマリンスタジアムでの試合に思いを馳せた。高校通算55本塁打を放った右の強打者。自身も「アピールポイントの長打力を伸ばして日本を代表する打者になりたい」と笑顔で話した。一緒に指名を受けた山村選手については「常に刺激をもらえる存在。素直にすごいと思うし、今後も切磋琢磨していきたい」と語った。
日大藤沢
ドラフト当日は３年生のチームメイトと教室で指名を見守っていたという牧原選手。ソフトバンクホークスから３位で指名を受け、同年代の捕手では一番最初に名前が挙がった。「素直に嬉しい。選ばれてほっとしている」と頬を緩めた牧原選手。日本シリーズを３連覇中の常勝チームの印象は「レギュラー争いが激しいチーム。施設など野球をする環境が整っている」と語り、「打撃が売りなので、とにかくバッティングを鍛えてアピールしたい」と意気込んだ。
周囲も喜び
例年、東海大相模高校野球部が、県予選前に決起集会を開いている寿司処「六ちゃん」（相南）の店主・紅林秋男さんは「甲子園大会が中止になり、アピールの機会がなかった中で、高い評価を受けてよかった」と笑顔を見せた。また「今年は決起集会もできなかったので、11月に３年生をねぎらう席を設けたいね」とも話した。
牧原選手が鵜野森中学校に在学時、学年主任だった佐藤由美子教諭も興奮を隠せない様子。「明るくて周囲にパワーを与えるような生徒だった」と当時を振り返り、「本当にやったなという感じ。どこの球団に行っても応援したい」と話した。牧原選手はドラフト直後の28日、鵜野森中学校にあいさつに訪れたという。
ガッツポーズをする牧原巧汰選手
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