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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2022.09.29

矢沢永吉さんのトリビュートバンド「SENA」の代表で3年ぶりにライブを行った
加藤 哲さん
緑区牧野在住 57歳

イエス、ギターマイラブ

 ○…昨年も一昨年も直前で中止になったサン・エールさがみはらでのライブ。朝からステージセッティングとリハーサルに追われながらも、本番を前に「ワクワクしている」と少年のような笑みを浮かべた。

 ○…小学生時代、深夜テレビでベイシティローラーズの武道館公演を見て、不良の代名詞だった「エレキギター」に取りつかれた。小遣いとお年玉を貯め、中学に上がるとすぐに購入。16歳で先輩たちとバンドを組んだ。以来ずっとギター担当。「当時は近所にライブハウスなどないから飲み屋で演奏して。満杯にして喜んでもらえたなぁ」と昨日のことのように振り返る。都内でプロからレッスンを受けたこともあったがプロになるつもりはなく「趣味の方が長く続けられる」と自営の工務店を継いだ。今では副業でイベントなどでの音響設備の取り付けなどを行っている。

 ○…10代から付き合いのあるドラマーと再び「バンドをやろう」という話になった際、コンセプトに据えたのが矢沢永吉さんのトリビュートバンドだった。「凄く熱いファンではなく、平熱のファン」と照れ笑いを浮かべるが、「曲が好き。アーティストとしても偉大だと思う」とリスペクトする。2004年に結成した今のバンドには声や雰囲気が矢沢さんに近いボーカリストを据えた。バンド名の「SENA」はある地方の方言で「兄貴」。矢沢愛全開だ。

 ○…コーラスを含めた10人編成のバンドは少しずつ年齢を重ね、メンバーの入れ替えも。ドラマーは当時のメンバーの息子に世代交代。キーボードは現在募集中だ。それでも「いつまでも夢中になれるものがあるのは幸せ」とトレードマークの帽子をかぶり直し、ステージへと消えていった。

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