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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2023.08.24

7月にホームタウンアスリートに認定された
坂井 丞(しょう)さん
豊町出身 31歳

経験話し、恩返しを

 ○…飛び込み台からプールに着水するまでの「一瞬の美」を争う飛込競技。7月に市のホームタウンアスリートに選ばれた。「相模原でスポーツ選手として認められてうれしい。これまで応援してくれた皆さんに恩返しできる制度だと思っている。経験してきたことを下の子たちに話していければ」と力強く話す。

 ○…飛込競技に打ち込む父母のもとに生まれ、豊町で育つ。コーチをする両親に連れられ、気づけばいつもプールに。物心ついた頃には、飛込競技を始めていた。小学生の頃は平日友人らとロビーシティの広場等で野球やサッカーをしていたが、中学に入ると毎日練習し「思い出といえば練習かな」と苦笑する。高校生になると世界大会にも頻繁に出場した。日本体育大学に進学し、卒業後はミキハウスに所属。東京五輪5位入賞や世界選手権でも6位と記録を残し続けるものの苦悩も口にする。「昔は何も考えずにできていたが、体が思うように動かなくなったりと、正直今の方がしんどい」と吐露するが、自分を褒め奮起している。

 ○…支えになっているのは、家族の存在。3人の子どもたちと公園で遊んだり、サッカーをしたりと家族の時間を大切にしている。家族からの応援動画や「おつかれさま」のメッセージに「頑張る意味を見出せる」と表情が緩む。趣味は映画やアニメだ。「遠征時に見るための作品を探しているうちに、つい全部見てしまうことも」と茶目っ気に笑う。

 ○…飛込で抱く恐怖心は「変化」からくる。場所や気温・湿度、少しの変化で演技に影響が出る繊細な競技だ。3度目の五輪出場をかけ、調整を続ける。「ホームタウンアスリートとして身近な存在になれたら」とほほ笑んだ。

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