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サーティーフォー相模原球場 球児の舞台 整備に汗 好プレー 裏から支える

スポーツ

公開:2024年7月11日

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万全の状態に仕上げた球場で愛用のトンボを手にする高城さん
万全の状態に仕上げた球場で愛用のトンボを手にする高城さん

 夏の高校野球神奈川大会が7月7日に開幕し、県内各地の球場で熱戦が繰り広げられている。その会場のひとつ「サーティーフォー相模原球場」では20日の準々決勝までに19試合が予定。「グラウンドのコンディションで結果が変わらないよう細心の注意を払っている。球児にとって特別な舞台ですから」。球児の夏舞台を最高の状態に整えるグラウンドキーパー17人のリーダー・高城誠さん(63)は表情を引き締めそう話す。

 淵野辺公園内にある同球場は高校、大学、独立リーグなどが年間を通じて使用している。中でも対戦カードによっては1万人を超える観衆を集める高校野球の夏の大会は「華やかな舞台」だ。

 球児の晴れ舞台を整えるのは、指定管理者として同公園の管理を担う(公財)相模原市まち・みどり公社に所属する17人の面々。60代から70代のメンバーをまとめるのが高城さんだ。

 天候により整備手法は異なる。起床すると空模様を確認するのが日課だ。「グラウンドは自然相手の生き物」。土と芝と対話するように整備術を駆使し最高の舞台に仕上げる。

 土の部分は表層から10cmほどの深さの状態もボールのバウンドに影響を及ぼす。冬場の休場期間中に掘り返し硬さを調整した。

5回裏待ち遠しい

 試合開始後の定位置は1塁側ベンチ横の控室。「あそこでイレギュラーした」「スライディングであそこが掘れている」。試合が始まると控室からゲームを見ながら5回裏終了後の整備タイムに備え、限られた時間内でできるだけの処置を施す。「グラウンドのコンディションで試合の結果が変わらないようにしないと」。好ゲームの裏にはそんなグラウンドキーパーの信念がある。

他球場「気になる」

 「やっぱり気になりますよ」。県内12球場で開かれる今大会。期間中の夜に放送されるダイジェストニュースでは他球場のグラウンドの状態に目が行くという。

 プレーヤーにとって最高の舞台であることはもちろんのこと、球場を訪れた観衆も意識している。緑鮮やかな外野の芝生、綺麗に整備がなされた土の内野部分、グラウンドを吹き抜ける爽やかな風の匂い―。「野球を見に来てよかった。相模原球場に来てよかった」。球場を訪れた観客にもそう感じてもらえるスタジアムをめざし、この夏も汗を流す。

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