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さがみはら南区 人物風土記

公開日:2024.10.17

歌手で犯罪防止を呼びかける
彩 ショルさん
町田市在住 28歳

歌を通じて「街を守る」

 ○…「安全・安心まちづくり旬間」で相模原南警察署から「旬間防犯大使」に任命された。自分の歌を通して誰かを守れることが嬉しい。「困っている人や傷ついている人のために活動していきたい」と「地域安全県民のつどい」で神奈川県防犯協会連合会会長から感謝状を贈られた気持ちを語った。詐欺や痴漢、盗撮などの防犯ソングで街に向け、注意喚起を行ってきた。

 ○…生まれ育った街が都内で特殊詐欺発生件数でワースト1位だった。もし自分の祖父母が被害に遭ったらと考えた時、「許せないと同時に自分にも何かできることはないか」という思いが生まれた。特殊詐欺防止を呼び掛ける「ダメ!ダメ!ソング」を作り、町田市の商店街で流れるようになった。街中で歌が聴こえてきたことで、銀行にお金を振り込もうとした人が「騙されている」と気付き、歌で詐欺を防いだこともあったそう。

 ○…子どもの頃の憧れは美少女戦士セーラームーンや電磁戦隊メガレンジャーなどのヒーローたち。弱いものを助けて守る姿がカッコいいという。小学校3年生の時に見た「天使にラブ・ソングを…」を観て「私もここの仲間に入りたい」と歌手を志すように。ブラックミュージックやR&Bに興味を持ち、独学で歌を勉強した。趣味は洋画鑑賞をしながら愛犬の「ホープくん」と戯れること。

 ○…防犯の曲を増やし、アルバムにしたいという目標も。「みんなに聴いてもらって、安心安全の街にしたい」と話す。ブラックミュージックやゴスペルに憧れがあることから、アメリカで歌いたいという夢もある。活動する中で、辛いことや逃げ出したいこともあったが、「ブレずに常に自分の中にあります」と力強く話した。

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