さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2019.05.23
ボランティア団体「三太の里共和国」の第6代大統領を務める
三樹 三一(みつかず)さん
三ヶ木在住 70歳
生まれ育った地域だから
○…空き缶や瓶、生い茂る草。地元民の生活に根づく道志川を汚れたまま後世に残して良いのか。三ヶ木周辺の6自治会からなる津久井中央地区自治会連絡協議会の有志が主体となり1994年、美化活動を行うボランティア団体「三太の里共和国」は発足した。企業庁や横浜水道局から借り受けた川の斜面を整備しミツバツツジ、シダレザクラなどを植栽。道志川公園と名付けたその斜面には四季折々の花が咲く。
○…以後、メインの美化活動に加え、地区の文化祭への参加や道志川清流まつりの主催など、地域活性の一翼を担ってきた。そんな共和国には知人に誘われ「国民」に。前任者の時に副大統領を務め、指名を受けて2015年に第6代大統領に就任。約60人の先頭に立って、公園の除草や整備に精を出す。「草刈り大統領だよ」とおどけるが、津久井の自然を愛する気持ちと、先輩たちが続けてきたことを受け継ぐ責任感は人一倍強い。「生まれ育った地域だからね」と優しく微笑む。
○…母、妻、息子と4人暮らし。路線バスの運転手を長く務め、定年して現在は市内幼稚園の送迎の仕事をしている。週末は家庭菜園など土いじり。祖父や幼少期に観た銀幕の影響で狩猟もし、猟友会に所属して有害獣の駆除にも出向く。季節になると鮎釣りも楽しみだ。「外に出るのが好き。野生児だね」とにっこり。
○…「よそもそうだろうけど、若い人が増えてくれたら」。ここでも地域活性のカギは若い世代。この土地から巣立った子らが戻ってきた時に、気軽に顔を出せる地域の輪をつくることが必要と考える。「そのためには、日ごろから顔を見せ、声をかけあう仲になっていないと。みんな一緒に楽しくできれば」。愛する地域のため、共和国の、そして大統領の役割は大きい。
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