「子どもと大人のサイエンス」の編集代表を務めた 榎本 成己さん 中沢在住 74歳
理科で「キラキラ」の目に
○…理科の実験方法などをわかりやすく簡潔にまとめた本「子どもと大人のサイエンス」の編集代表を務めた。同書は大手通販サイトAmazonで本を無料で出版できるサービス、ネクパブ・オーサーズプレスが開催する紙書籍の個人出版大賞、ネクパブPODアワードで審査員特別賞に輝いた。「小学校の先生や子どもたちが楽しく理科を学んでもらえるように編集した。このように評価してもらえてとても嬉しい」と喜びを口にする。
○…40年間高校の物理教師を、定年退職後は大学の教授も務めた。教師を志したのは大学時代。サークル活動の一環で東北地方の小学校へ理科を教えに行ったことが始まり。「東京から来る大学生が珍しかったのかな。実験する前からみんなついてきて、いざ実験を始めるとみんな目をキラキラさせて」と当時を思い出し目を細める。それ以来「子どもに理科の魅力を教えること」が夢になった。
○…妻と二人暮らし。以前は2人で海外旅行に出かけることも多かったが「最近は旅行に行くとすぐ疲れちゃって」と苦笑い。代わりに運動を兼ねて行うようになったのが山登りだ。「近所の檜洞丸にはよく登る。ブナ林があったり、頂上まで行けば富士山まで見える。お気に入りの場所」と笑う。
○…高校生、大学生、そして今は出張授業などで小学生に触れ合う機会も多い。「年代が違ってもみんな面白い実験を前にすると目を輝かせる。その表情が好きでここまでやってきた」と微笑む。「理科に対して苦手意識を持っている子どもたちも多い。この本を通じて理科の面白さを伝え、そんな子どもたちの目をキラキラさせることが出来たら」と笑顔で話した。
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