さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2023.03.23
日常の風景を球体や看板などに描く作品で注目を集める
鮫島 大輔さん
相模原市在住 43歳
「球体アート」の先駆者
○…誰もが身近に感じる日常のありふれた風景を切り取り、球体に描く。360度、どこから見ても全てが繋がる風景がそこには広がっている。自身の代表作とも言える「Flatballシリーズ」が生まれたのは2000年頃。日常的な風景を描くことに対してどう取り組んでいくか悩んでいた時だった。「人生の大半が何でもない風景の中にある。でも、顧みる人は少ない。その風景を面白いと思える形で描きたかった」
○…アイデアは思わぬ所で生まれた。ふと立ち寄った100円ショップで小さな地球儀を手にした時「これならいける、絶対に面白いものになる」と直感した。最初は空間が上手く繋がらず破綻することも多かった。作っては修正しての繰り返し。指南書もない。絵も構造も納得のいくものは、なかなかできなかった。それでも諦めず作業を続け、何とか風景を球体に収めることができた。「どんな空間も描けるようになったのは5、6年前くらい」と照れ臭そう。SNSに作品動画をあげると、たちまちメディアで話題となった。
○…兵庫県尼崎市出身。幼少の頃から絵を描くのが好きで「将来の夢は絵描きさん」と答えていた。多摩美術大学入学を機に相模原へ。現在は同大学の非常勤講師として学生へ絵画の基礎を教えながら、自らの作品を制作している。「絵を描ける今がとても幸せ」と充実した表情を見せる。
○…球体だけではなく看板に日常を描くSignシリーズや平面油絵のファンも多い。「ようやく作りたい作品を作れるようになってきた」。今後は精度をあげることを目指しながら制作活動を続け、「いつか海外の展覧会に出品したい」と夢を描く。「ガスタンクに絵を描くのもいいよね」と少年のように笑った。
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