さがみはら緑区 社会
公開日:2023.06.15
相模原市
最終処分場を公開
埋め立て終了に理解求め
2037年度までに埋め立てが終了する一般廃棄物の最終処分場(南区麻溝台)の見学会が5月20日に行われた。最終処分場への理解を深めてもらおうと昨年から実施。4回目の開催となる。
一般廃棄物最終処分場とは、清掃工場で焼却した灰などを埋め立てる場所。麻溝台の最終処分場は、37年度中に埋め立て容量が満杯になる見込みだという。
当日は、市民17人が参加。埋め立て場所である第2期整備地や浸出水の処理施設、埋め立てが終了した第1期整備地跡地に設置するノジマメガソーラーパーク(さがみはら太陽光発電所)を見学した。
第2期整備地では、10トントラックが1日に8台の焼却灰を運んでくること、埋め立て開始時、海抜63メートルだった整備地の底は、80メートルまで上がっていることを市の職員が説明。「(埋め立て容量に対し)半分ほどの状態」と現状について話した。
また、参加者は廃棄物に触れた雨水などの「浸出水」を溜める場所や処理する施設も見学。市職員が「ゴミは浸出水を適切に処理するところまで関わる。減量することは、人件費や薬代などのコストを抑えることにもつながる」と伝えた。
候補地4カ所
市は昨年3月、次期一般廃棄物最終処分場の候補地として、選定審議会から根小屋に2カ所、麻溝台に2カ所の計4カ所を選定する答申を受けた。これを受けて市は、昨年8月と12月に計4回、住民説明会を開催している。市によると見学会には、候補地周辺の住民も参加しているという。市担当者は「最終処分場の施設の安全性や現状を知ってもらうことが重要。引き続き対話を進めていく」と話す。
次回の見学会は、秋ごろの開催を予定している。
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