さがみはら緑区 人物風土記
公開日:2023.11.23
陶人形作家として、ギャラリー誠文堂(中央区)で作品展を開く
佐々木 雅子さん
根小屋在住 77歳
作陶の「好き」が溢れる
○…きっかけは近所で見付けた陶芸教室。56歳の時だった。「やってみたら面白くて夢中に」。その後、愛川町の陶芸家石垣美恵子さんに師事し作陶技術を学んだ。2年ほど経ったころ独学で陶人形制作を始める。初めての作品は手のひらに乗るほど小さな猫。それを先生に見せると「すごく褒めてくれて。それでやる気が出ちゃった」と笑う。翌年、新日陶展で銀賞に選ばれると、その後、陶芸財団会長賞や陶芸美術館賞など数々の賞を受賞。昨年は陶芸美術館展覧会花の器コンテストで大賞にも輝いた。今回の作品展には受賞作も展示する予定だ。「たくさんの人に見てもらえたらうれしい」
○…山梨県石和町出身。絵を描いたりものづくりの好きな子どもだった。「図画工作が得意だよねって先生に勧められて」地元の工業高校へ。卒業後は製作所の設計室で製図やトレースを担当した。その後、明細地図を製作する仕事に就くと「毎日楽しくて。今は全部コンピューターなんだろうけれど、昔は手書きでね」と懐かしむ。「大好きな仕事だった」。作品を表現する器用さはこの頃に磨かれたのかもしれない。
○…結婚を機に相模原へ。根小屋に移り住んで40年以上が過ぎた。今は夫と愛猫とゆったりとした毎日を過ごしている。自宅の庭のアトリエはご主人の手造り。「最近は動くのが億劫で自分の部屋で作業することが増えてしまって…」と恥ずかしそうな顔を見せる。
○…年齢を重ねるうちに「これが最後かもしれない」そう思いながら作品づくりを始めるように。土に触れ始めたころに抱いた「好き」の思いは今も色あせない。「つくりたいが溢れていて。これからも、誰の真似でもない自分らしい作品をつくり続けていきたい」
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