橋本図書館の館長を4月1日から務める 原 幸治さん 中央区在住 56歳
「身近な図書館」を追求
○…地域の人たちが集う公民館の職員から図書館長へ。今回の辞令を受け「今までの経験が活かせる」と感じたという。公民館では約3年間、地域の幅広い年代の人たちと触れ合い、さまざまな事業に携わってきた。その経験を「存分に発揮したい」と意気込む。着任後、驚いたのが蔵書の数。「31万冊の中には1度も借りられていない本もある。数が多くても利用してもらわなければ意味がない。利用者を増やしていかなければ」と課題に真摯に向き合う。
○…海老名市で生まれ、小学3年生の時に相模原へ。自然の中で遊ぶのが好きな子どもで、カブトムシやクモを採ったり育てた時期もあった。「勉強や本を読むよりも体を動かす方が好きだったな」と笑う。地元の学校を経て駒澤大学法学部へと進み、卒業後は「相模原で働きたい」と、市役所へ入庁。新人当時は慣れない職務に苦労した時期もあったが、30代の頃に配属となった商業観光課では相模川の鯉のぼりや大凧まつり、花火大会などの運営に加わり、「準備は大変だったけれど、市民の皆さんの喜ぶ姿が目に見えて達成感を感じた」と振り返る。
○…ビリヤードに音楽鑑賞、ウォーキングに野球観戦と多趣味。中でもビリヤードは大学時代からほぼ毎週通うほど。「先々の手を考えながらやるのが楽しくて」。20年以上続けるロングウォーキングは「季節を感じながら川沿いを4、5時間。気持ち良いよ」と、健康だけでなく気分転換にもなっている。
○…まずは「身近に感じて気軽に立ち寄ってもらえる場所にすること」が当面の目標だ。「そしてそこから「少しずつ本に手を伸ばしてもらえるような工夫を考えたい。リニアと連携した企画もできれば」。穏やかな口調で真っすぐ語った。
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