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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2024.06.27

市民に憩いの場を提供する相模原北公園の責任者を務める
鮑子(あびこ) 典久さん
青山在住 60歳

コツは「手塩にかけること」

 ○…バラ、ショウブ、ヒガンバナをはじめ多種多様な花が咲き誇り、市内外から多くの人が訪れる北公園。そんな中でも「より良い公園にしたい。花はもっと増やしていきたい」と力が入る。早速、プランターを設置し園内の花を増やしている。人気のアジサイについても「来園者の要望もあって今より種類を増やせたら」。さまざまな角度で花にあふれる公園像を描く。

 ○…北公園に勤めて2年弱。きっかけは知人の紹介だった。「自宅が津久井の山村部で畑もやっていたから、草むしりや機具にも慣れていた」と振り返る。植物の剪定など学ぶことは多く「アジサイは根が深くて土止めになる。ここでの知識を活かして自宅でも育ててますよ」とにっこり。昨年度末、責任者への打診があり快諾したが、「事務が多く、外仕事ができなくなっちゃって」と苦笑いを浮かべる。

 ○…旧津久井町の青山出身。津久井中央小、中野中、相模原城山高と地元の学校へ進んだ。専門学校では情報処理を学びシステム開発の企業に就職。アプリ開発などに20年以上携わった。プライベートでは「体を動かすのが好き」で、週に2〜3日はソフトバレー、毎年6〜7回はスノーボードを楽しむ。休みでもフル回転。「ストレス解消はカラオケですね」と茶目っ気を見せる。

 ○…祭りの金魚すくいで取った金魚を育て始め、今では100匹以上に。「かれこれ20年以上。100匹からは数えきれない」と笑う。金魚にも花にも育てる上で通ずることがある。「手塩にかけるとそれに応えてくれて上手に育つ。そうすると自分も癒されるんですよね」。仕事のやりがいは「来園者に喜んでもらうこと」。そのために今日も手塩にかけて花を育て、増やしていく。

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