地元で子ども目線のお土産を作りたいと市立旭小学校(黒岩由貴子校長)の6年生が進めているブルーベリーラスクづくりが、このほど県の「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」で最優秀賞を受賞した。児童は完成に向けて試作を重ねており、「相模原と言えばブルーベリーラスクと言われるような地域の特産品にしたい」と意気込む。
相模原市の市制70周年を盛り上げたいと、同校の6年生は総合的な学習の時間でシティプロモーションや自分たちの住む地域について学びを深めている。各クラスが「スタンプラリー」「アイスの商品開発」に取り組む中、3組は「子どもにお土産を買う人は多いが、子ども目線のものがない」と考え、お土産づくりをスタート。パンやまんじゅうなどの意見が出る中で、検討を重ねラスクに決めた。味については、市内の生産農家で一番多いのがブルーベリー農家という情報を知り、相模原産を使ったラスクづくりに舵を切っていった。
さらに、取り組みをより進めるために県が募集していた「子ども・若者みらい提案実現プロジェクト」に応募。全部門合わせて102の提案がある中で、同校は小学生部門で最優秀賞を受賞。表彰式では黒岩祐治県知事が受賞者に向けて「県庁がやらないのだったら私たちがやりますよというくらいのすごい勢いがあり、非常に心強く思った。実現に向けて進めていきたい」と述べた。
完成へ試行錯誤
10月11日に行われた授業では、児童が3班に分かれて実際にラスクを試作。パンをフライパンで焼き、市販のブルーベリーで味付けた。調理では火力が強すぎて焦げてしまったり、ブルーベリーソースを混ぜるタイミングを試してみたり、試行錯誤を繰り返した。できあがったラスクについて児童は「酸味があっておいしかった。砂糖を入れたりブルーベリーを増やすとよりおいしくなる。相模原のブルーベリーだと、もっと甘みがあっておいしくなると思う」「見た目も工夫したいし、カリカリとした食感がほしい」といった意見が出た。
県の協力を得ながら、今年度中の完成を目指すという。児童は「協力してくれる人たちと相談しながらおいしいラスクにしたい」と話す。
担任の田部恵美子教諭は「児童は家でもラスクのつくり方を調べたり作ったりして、実現に向けてこだわりをもって取り組んでいる。受賞は子どもたちにとって宝物になったと思う」と振り返る。さらに、「地域の一員として自分たちができることを考えて参画していってほしい。この経験が社会に出た時に生きるように授業を進めていきたい」と話した。
取り組みを発表
なお、同校の6年生は11月10日(日)に淵野辺公園中央広場(中央区)で開催される相模原市農業まつりで取り組みを紹介する予定。
スタンプラリーを実施する1組の児童は「ブルーベリーのことを知れるクイズにする予定で、参加賞もみんなで検討している」と言う。ブルーベリーのアイスづくりに取り組む2組の児童は「体への効果などをポスターや発表を通じて伝えられたら」と準備を進めている。
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