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相模原市で6年ぶりに麻しん(はしか)患者発生 20代女性 感染可能期間に電車利用

社会

公開:2025年6月15日

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相模原市で6年ぶりに麻しん(はしか)患者発生 20代女性

 相模原市は6月12日、市内に住む20代女性が麻しん(はしか)と診断されたと発表した。市内での麻しんの発生は2019年に4件の報告があった以来で6年ぶり。

 当該患者は5月30日に職場で麻しん患者と接触。6月11日に発熱があり市内の医療機関を受診。翌12日に麻しんと診断が確定した。予防接種歴はあり、海外渡航歴はない。

 市の保健所が疫学調査を行った結果、この患者が他の人にウイルスを感染させる可能性のある期間に公共交通機関を利用していたことが判明した。乗車状況は以下の通り。

 6月10日 小田急線/小田急相模原駅 (午後0時20分頃) → 海老名駅 (午後0時30分頃)

相鉄線/海老名駅 (午後0時40分頃) → 星川駅 (午後1時10分頃)

相鉄線/星川駅 (午後10時30分頃) → 海老名駅 (午後10時50分頃)

小田急線/海老名駅 (午後11時頃) → 小田急相模原駅 (午後11時10分頃)

 市の疾病対策課は同時刻にこれらの交通機関を利用し、利用後10日前後経ってから発熱や発疹など麻しんを疑われる症状が現れた場合は事前に医療機関に連絡の上、受診するよう呼び掛けている。

麻しん(はしか)とは

 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症。空気感染、飛沫感染、接触感染で人から人へ感染が伝播し、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症する。

 感染から約10〜12日後に38℃前後の発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れる。少し体温が下がった後、再び39℃以上の高熱と発疹が出現。発疹出現後3〜4日間で解熱し症状が軽快するというのが典型的な発症パターンだ。

ワクチン接種歴の確認を

 厚生労働省の発表ではワクチン接種によって95%程度の人が免疫を獲得できるとされている。日本で主に接種されている麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の定期接種(第1期は1歳、第2期は小学校入学前)を済ませていない場合は接種を推奨している。同課の担当者は「自分の接種歴が分からない人は母子手帳を確認してほしい。それができない人は検査で調べる方法もある」と話す。

渡航後10日前後は注意

 国立健康危機管理研究機構によると、日本全国で25年は129件の麻しん発生が報告され、24年1年間の発生数45件の3倍に迫っている(6月1日時点での暫定値)。同課の担当者は「インバウンド客の増加が影響している可能性がある」と分析。「海外渡航後に麻しんを疑うような症状が出た場合は、受診時に渡航歴を医師に伝えてほしい」と話している。

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