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さがみはら緑区 社会

公開日:2025.11.05

SDGsアワード
最高賞はネットフィールド
藤野茶業部、橋本小は優秀賞

  • 賞状を手に喜ぶ受賞者ら

 「さがみはらSDGsアワード2025」の授賞式が10月27日、市立産業会館(中央区)で開催され、アップサイクル品の販売などを行う株式会社ネットフィールド(網野通代表取締役/根小屋)が最高位の相模原市長賞を受賞した。昨年に続き緑区内の企業が市長賞を受賞し、4年連続で区内の企業・団体が最高賞を受賞した。

 市内の企業や団体によるSDGsの達成につながる優れた取り組みを表彰する同アワード。毎年、公益社団法人相模原青年会議所、同津久井青年会議所、相模原市により開催されている。今年は優秀賞に藤野茶業部と橋本小学校、協働賞にKids Fine、未来創造賞にランチパッドテクノロジー&パートナー株式会社が選ばれた。

障害者就労と資源循環

 市長賞の株式会社ネットフィールドは、廃ロウソクとおが屑を再利用した着火剤「オガチャッカ」の開発、販売が評価された。この取り組みの目的は障害者就労支援と資源循環。同社は間伐の際に発生する津久井産材のおが屑と市内の葬儀社から回収した廃ロウソクを使って着火剤を開発。製造から販売までを津久井やまゆり園に依頼することで、多くの賃金の支払いを可能にした。さらに、受注が増えていくことで、津久井やまゆり園が仕事をほかの障害者支援施設に依頼するという「福祉と福祉の連携」という新しい可能性も見出した。

 網野社長は「企業として利益を追求するとこれまでのやり方では限界があった。それなら製造から販売までをお願いすればより多くの賃金が支払える。このような取り組みを福祉だけではなくて、いろいろな方面に広げ、全体で支援の輪ができたら良い」と話した。

 藤野茶業部は、耕作放棄の茶園を4000平方メートル以上再生し、佐野川茶を生産。里山の自然を守りながら佐野川茶ブランドの構築に取り組んでいる点が認められた。同部の宮本透さんは深刻な後継者不足に危機感を示しつつ「産業としての茶栽培を残したい。ぜひ佐野川茶を市民の皆さんで支えて産地を守ってほしい」と訴えた。

 3年連続の受賞となった橋本小の今年の取り組みは食品ロスの改善。児童が作ったオリジナルソングをもとに体操を作り、「踊ってお腹を空かせたら給食の食べ残しを減らせる」と活動している。児童は「受賞にうれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。

 授賞式の最後にあいさつに立った本村賢太郎市長は受賞者に敬意を示しつつ、「市長になってから一番進んだ取り組みがSDGsだと思う。これは行政だけでなく皆さんと取り組んだ結果。これからも一緒に持続可能なまちづくりを加速させていきたい」と話した。

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