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町田 文化

公開日:2023.12.21

「最高の肉」追求する
鶴川駅近くで店を開いた栗原さん

  • 実家が精肉店という栗原さん

 小田急線・鶴川駅から歩いてすぐのビルに今年7月、とある焼き肉店がオープンした。店の名前は「和牛焼肉 五寅(ごとら)」――。36年に一度だけ訪れる最強の運勢といわれる「五黄の寅」と呼ばれる寅年から名付けたものといい、開店以来、肉への情熱が強い店主がいると評判になっている。

 その人は栗原正人さん。多くの人に自身が考える「最高の肉」を提供できるよう手間暇を惜しまず、肉選び、管理に全力を傾けている。

 栗原さんが選ぶのは味が濃く、サラサラとした脂、赤身とのバランスが整った山形牛。その味を生かすため、保存する温度に気をつかい、特徴である細かく入った霜降り「こざし」が溶けてしまわないように低温で保存。肉の美しさを残したまま提供するようにしている。

 「実家が精肉店と焼き肉店を営んでいた。そんなこともあり、誰もが食べる肉を極めたいと考えた。店では食べてくれる人に失礼がないよう、本気で取り組んでいます」と栗原さんは力を込める。

 気になる店と認識されるのは栗原さんの人柄にも理由があるようだ。誠実でまっすぐな性格。店頭に出て、お客さんと接するなかでもその真剣さがにじみ出る。「私が幼い頃、外食に行くのは晴れの日そのもの。子どもながら、その時の『一張羅』を着ていった。そんな思いで皆さんが来てくれると思うと、半端なことはできません」と話している。

町田で初

 そんな栗原さんの情熱もあり、生肉の取り扱いができる「認定生食用食肉取扱者等設置施設」に町田市内で初めて認定されたという。

 これから、模範店としてより注目を集めていくことになるが、「美味しいものを食べると笑顔になる。これは大切な人と食べることが一番のポイント。そして、その時に美味しいものがあったらもっといい。そんなことを伝えていければと思います」

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