勧めたい本の魅力を聴衆の前で語る書評合戦「全国中学ビブリオバトル決勝大会」(主催/活字文化推進会議)が3月28日、千代田区で行われ、八王子市立由木中学校2年生(当時)の小林遼平さん=人物風土記で紹介=が準優勝した。
小林さんが紹介した本は「横浜駅SF」(KADOKAWA)。「常に工事が終わらない」横浜駅が拡大を続けて本州のほとんどを飲み込んでいる世界を舞台に、主人公が駅の支配から人類を解放しようとするストーリー。小林さんは「住みたい街ランキングで1位の横浜―」という本とは無関係と思わせる話から初め、すぐに観戦者の関心を引き、あらすじを話した後に、本の世界観を紹介する「プチ観光案内」を行うなど飽きさせないスピーチを展開した。「ステージの上からは観戦者の顔がよく見えるので、手応えを感じた」と小林さん。持ち時間もぴったりだった。2週間ほど入浴中や登校中に口に出して練習していた効果が出たようだ。
ビブリオバトルは、5分の発表時間で「どの本が一番読みたくなったか」を観戦者が投票する。予選、準決勝、決勝を行い、それぞれ4人の発表者のうち上位1人が勝ち抜ける。
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