都政報告 「満員電車ゼロ」 都の取り組みを問う 東京都議会議員 両角(もろずみ)みのる
東京都では小池都政の下、満員電車ゼロ、鉄道の混雑緩和を政策課題として掲げ「時差ビズキャンペーン」などを実施していますが、通勤電車の混雑緩和は一朝一夕に進みません。9月の都議会定例会では、八王子都民の重要な足である中央線、京王線の輸送改善を取り上げ一般質問しました。
中央線のダイヤの乱れ
JR中央線は輸送力不足と過密ダイヤにより通勤時の大幅な乱れが常態化しています。その解決には複々線化が有効ですが、旧国鉄時代に事業骨子が固まった三鷹─立川間の複々線化は遅々として進みません。そこで都の取り組みを質しました。
これに対し「国に新しい整備の仕組みづくりの検討を要請しており、国や鉄道事業者、沿線市などと連携し取り組んでいく」姿勢が示されました。
朝ラッシュ時の京王線
京王線は首都圏主要路線の中で、朝のラッシュ時の走行速度はワーストワンです。そこで、京王線の通勤時の速達性向上は真っ先に取り組むべき都政課題であるのではと、都の見解を問いました。
担当局長からは「連続立体交差事業の状況や需要動向を見据え、京王線の速達性向上について対応していく」との答弁がありました。
早期にホームドア設置を
転落事故防止に有効なホームドア。今春のJR東日本の発表では、首都圏のほとんどの主要駅に2025年度までに整備する方針が発表されましたが、JR八王子駅は32年度末までの設置枠に回ってしまいました。
そこで、都の補助基準を緩和すること等でJR八王子駅、京王線の特急停車駅に遅くとも25年度までにはホームドア設置できるよう取り組むべきではないかと問いました。
「ホームドアの整備を加速するよう鉄道事業者に働きかけ、国や地元市と連携して取り組みを支援していく」という答弁がありました。
今後とも、「八王子都民」や「通勤者」の視点に立ち積極的な議会活動を展開していきます。
【トピックス】提案が実現した「多摩地区への設置補助事業」活用により、10月には多摩センター駅前にサテライトオフィスが新設されました。
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