――無償化になります
「幼い子どもをもつご家庭はほとんどの場合、若いご夫婦。その経済的負担が軽減されるのはありがたいことだと考えます。八王子市内の幼稚園は全て私立。それぞれに特色ある教育方針をもっているなか、経済的理由で子どもに望む教育を受けさせることができない、ということはあってはならないことですから」
――市内幼稚園にとっての影響は
「追い風になる、と思います。経済的理由で幼稚園を選択できなかったご家庭の選択肢が広がるわけですから」
「ただ、その受け皿となる我々も今以上の努力が必要と考えています。制度が複雑なので保護者の皆様にしっかりと内容を理解して頂く必要性も感じています」
――教育の無償化の流れは進んでいく
「そう思います。中学、高校でも。願望としては中学校に対する支援を厚くしてもらいたい。中学生の子どもをもつ保護者も若い方が多く、経済的理由で望む教育を諦めざるを得ないケースが少なくないと考えているので。学校選択の自由が可能な社会であってもらいたい、と願っています」
――幼児教育にとって節目の年になります
「そうですね。今後はより一層、主体性やコミュニケーション力、思考力など、生きるうえでの土台をつくる場としての役割が幼児教育現場には求められると思います」
「例えばグローバル化が進んだ将来、AIの社会になり、外国の方と話しをするのは全て翻訳機を通して、となった時に必要となるのは外国語を話せる力ではなく国語力。つまりコミュニケーション力です。これは仮の話しとしても、知識よりも、生きる力を養う教育の必要性は増していくのではないでしょうか。いち個人としてはこの節目の年に、改めて人づくりに携わっているという重い責任を認識し、子どもたちを迎えられたらと思います」
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